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Clear weather

2 - Ⅱ

♥

325

2023年02月26日

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コンコンッ

手首を軽く動かしてノック音を立てる

はーい

低いけど優しい、そんな声がドア越しに伝う

shk

Broooock、入って

ドアの隙間から顔を出して部屋へと誘導する彼

僕は彼に従って部屋に入り込む

br

おじゃましま〜す

開けたドアを閉めてシャークんの前に立つ

shk

早速、本題に入るんだけど...

シャークんは真剣な眼差しで僕の瞳を見つめる

いつもとは雰囲気が違って緊張し息を呑む

shk

Broooock、なんか悩んでない?

br

...へ?

どうして彼はこんなにも僕のことを見透かしてくるのだろうか

僕が隠すのが下手だから?

それとも、シャークんの勘が鋭いから?

どっちにしろ、迷惑かけてる

もっと...もっとバレないように努力しないと...

僕は劣ってるんだから

せめて弱音は言わないようにしないと...

br

なんにもないよ?

元気な様子を感じさせるために口角を上げて笑ってみせる

shk

本当に?

br

ほんとほんと〜!!!w

br

だから...ね?

br

僕のことは気にしないで!w

心から笑うことができなかった

でも、笑わないといけなかった

僕のためにも、みんなのためにも

shk

勘違いならいいんだけど...

どうも納得のいかない様子のシャークん

br

...そんな暗い顔しないでよw

br

暗い顔してたら幸せが逃げていくよ?w

shk

...そうだなw

僕の言葉を聞いてシャークんもぎこちなく笑みを浮かべる

shk

変な事聞いてごめんw

br

気にしなくていいよw

br

今日は大した予定ないし

でも、予定があったとしても僕はきっとシャークんを優先していたかもしれない

───迷惑をかけないために

br

じゃあ僕、少し外に行ってくるね!

話は終わった、僕がいつまでもここにいたらシャークんはきっと困るだろう

だから自分からこの部屋から出ることを告げた

shk

うん、行ってらっしゃい

br

ふぅ...

br

ここまで来れば人は来ないよね

青空の下、周囲を見つめる

br

少しでも、体力をつけて役に立たないと...!

首にタオルを巻き

ペットボトルひとつ持ち ゆっくりと走り出す

br

スー...ハー...

足を動かしながら 口で息を吸って吐く

それを何度も何度も繰り返す

疲れが出ても

そのまま見える道を行く

休憩なんていらない

戦時中はそんな暇なんてない

br

ハァ...ハァ...

だんだんと息が荒くなる

でもそんなの関係ない

br

ッ.......

息が苦しくて酷く心臓が痛む

心臓を抑えながらも走りを止めない

br

も"っとッ...つよ"くっ...!

見えない希望を追いかけて

希望を信じて今にも崩れそうな足を前へとやる

br

うあ"ッ...

体を支えていた足が動かなくなりとうとう体が前に倒れる

こんなことでくたばっていてはいけないのに

br

ッ…僕、弱いなぁ...w

自虐的に笑みを零す

力の入らない足とは対照的に手で土を握りしめる

br

動か、...ないと

足を震えさせながらも何とか立ち上がる

br

まだ...いける...

br

まだ...やらないと

どうせ僕はもうすぐ消えるんだから

残りの日々は全部、この国のために

大切な仲間のために

たとえ、この心身が壊れてしまうとしても

br

よし...いこう!

自分に言い聞かせて

前向きに考える

それがきっと、今の僕には相応しい

弱い僕には、それが一番

shk

なんで俺が励まされてるの...

俺は、彼の悩みが知りたかった

彼の話を聞くことしか 考えていなかった

自分のことにまで気が回ってきなかった

俺が暗い表情なんてしていたら 悩みなんて話しにくいだろう

今度は不安にさせないように、いつも通りで

Broooockが安心して話せるように

この作品はいかがでしたか?

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コメント

12

ユーザー

ヘケッ(???) まっこの神から私繋げるんですか逆にいいんですか() 後下で関係上姉(?)がお亡くなりになっている気が((

ユーザー

ソファに向けてスマホぶん投げました‪( ˙꒳​˙ )‬ いつも神作ありがとうございます(遺言)

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