コンコンッ
手首を軽く動かしてノック音を立てる
はーい
低いけど優しい、そんな声がドア越しに伝う
shk
ドアの隙間から顔を出して部屋へと誘導する彼
僕は彼に従って部屋に入り込む
br
開けたドアを閉めてシャークんの前に立つ
shk
シャークんは真剣な眼差しで僕の瞳を見つめる
いつもとは雰囲気が違って緊張し息を呑む
shk
br
どうして彼はこんなにも僕のことを見透かしてくるのだろうか
僕が隠すのが下手だから?
それとも、シャークんの勘が鋭いから?
どっちにしろ、迷惑かけてる
もっと...もっとバレないように努力しないと...
僕は劣ってるんだから
せめて弱音は言わないようにしないと...
br
元気な様子を感じさせるために口角を上げて笑ってみせる
shk
br
br
br
心から笑うことができなかった
でも、笑わないといけなかった
僕のためにも、みんなのためにも
shk
どうも納得のいかない様子のシャークん
br
br
shk
僕の言葉を聞いてシャークんもぎこちなく笑みを浮かべる
shk
br
br
でも、予定があったとしても僕はきっとシャークんを優先していたかもしれない
───迷惑をかけないために
br
話は終わった、僕がいつまでもここにいたらシャークんはきっと困るだろう
だから自分からこの部屋から出ることを告げた
shk
br
br
青空の下、周囲を見つめる
br
首にタオルを巻き
ペットボトルひとつ持ち ゆっくりと走り出す
br
足を動かしながら 口で息を吸って吐く
それを何度も何度も繰り返す
疲れが出ても
そのまま見える道を行く
休憩なんていらない
戦時中はそんな暇なんてない
br
だんだんと息が荒くなる
でもそんなの関係ない
br
息が苦しくて酷く心臓が痛む
心臓を抑えながらも走りを止めない
br
見えない希望を追いかけて
希望を信じて今にも崩れそうな足を前へとやる
br
体を支えていた足が動かなくなりとうとう体が前に倒れる
こんなことでくたばっていてはいけないのに
br
自虐的に笑みを零す
力の入らない足とは対照的に手で土を握りしめる
br
足を震えさせながらも何とか立ち上がる
br
br
どうせ僕はもうすぐ消えるんだから
残りの日々は全部、この国のために
大切な仲間のために
たとえ、この心身が壊れてしまうとしても
br
自分に言い聞かせて
前向きに考える
それがきっと、今の僕には相応しい
弱い僕には、それが一番
shk
俺は、彼の悩みが知りたかった
彼の話を聞くことしか 考えていなかった
自分のことにまで気が回ってきなかった
俺が暗い表情なんてしていたら 悩みなんて話しにくいだろう
今度は不安にさせないように、いつも通りで
Broooockが安心して話せるように
コメント
12件
ヘケッ(???) まっこの神から私繋げるんですか逆にいいんですか() 後下で関係上姉(?)がお亡くなりになっている気が((
ソファに向けてスマホぶん投げました( ˙꒳˙ ) いつも神作ありがとうございます(遺言)