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世の中には様々な愛がある
人それぞれ愛の表し方が違い
その違いがまた良いのだ
だが、愛は時に凶器になる
鋭利な刃物になる
その1つの例を語ろう
今日は曇りだ
曇りの日はどこか嫌な予感がする
気の所為だといいのだが
恋華
ねぇ、創大
創大
なんだ？
恋華
今日女の子と登校してたよね？
創大
ん？あー、海那か
恋華
あの子とどういう関係？
創大
幼馴染だ
恋華
本当に？
創大
家が近くて昔から仲良いんだよ
恋華
ﾁｯ
創大
(今舌打ちした？)
恋華
なら良かった
創大
ん？どういうことだ？
恋華
ううん、なんでもないよ
次の日
海那が殺害された
創大
海那が誰かに殺された...？
創大
ありえない
創大
ーーーっ！
その時ふと思い出した
まさかと思った
だが確かめる価値はありそうだ
創大
なぁ、恋華
恋華
何？
創大
海那が殺された
恋華
そうみたいだね
創大
...何か知ってるんじゃないか？
恋華
......。
創大
なぁ、何か言ってくれよ！
恋華
なんで彼女の心配をするの？
創大
え？
恋華
創大は私だけを見てればいいの！
恋華
私のことだけ考えればいいの！
恋華
他の女なんて気にしなくていいの！
創大
まさかとは思ったけど
創大
海那を殺したのはお前だな？
恋華
そうよ？
恋華
あの女が悪いじゃない
恋華
人の男に色目を使ってさ
恋華
だから殺したの
恋華
死ぬ寸前の顔
恋華
堪らなかったな〜！
創大
お前可笑しいんじゃないか？
恋華
え？
創大
人を殺してなんで嬉しそうなんだ？
恋華
だってこれで創大は私だけを
恋華
そう、私だけを見てくれる
創大
見るわけないだろ
恋華
.....。
創大
俺はもう帰る
恋華
ねぇ、待ってよ
創大
なんだよ、恋華ーー
創大
...おい
創大
なんで包丁を持ってるんだ
恋華
私のことを見てよ
恋華
私だけを見てよ
恋華
なんで創大は私を愛してくれないの
恋華
私はこんなにも愛してるのに！
恋華
そんな創大は要らない
創大
おい！待てーー
ｻﾞｸｯ
創大
うっ...ぐふっ...
恋華
はは...あっははははは！
創大
恋華！お前は...間違ってる！
恋華
もういいよ、静かにして
恋華
私が、私だけが
恋華
あなたを愛してあげるからね！
創大
くっ...そ...
恋華
あっははははははは！
恋華
大好きだよ！
恋華
私が死ぬまで愛してあげるからね！
最初も語ったように
人それぞれ愛の表し方が違う
そう、愛の形が違うのだ
幸せな結末の愛
今回の物語のような
最悪な結末の愛
沢山あるのだ
人それぞれ個性がある
それぞれ違うからこそ良いのだ
だからこそ
自分の愛の表し方を人に押し付ける
その行為は最低な行為だ
独占欲が強い愛は愛ではない
それはただの束縛だ
これは1つの
愛の結末の物語だ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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