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夜の帳が深く降りた町外れの古びた神社。 朱塗りの鳥居は幾度も塗り重ねられ、色褪せながらもなお威厳を放っていた。

ナナセはゆっくりと境内へ足を踏み入れた。 背中の印は激しく熱を帯び、まるで皮膚の内側から燃え上がっているようだった。

狐面の存在

「最後の怪異が、ここにいる」

——狐面の声が頭の中で囁いた。

闇の中から白い狐面が現れた。だが、その姿はいつもと違った。

狐面の存在

「……私がお前の“最後の怪異”だ」

狐面は、ゆっくりと面を外す。 そこにあったのは、歪んだ人の顔。半分は獣のように裂け、朱色の印が刻まれていた。

狐面の存在

「私は、お前の“本当の姿”を映す鏡だ」

狐面の存在

「お前が狩った怪異も、私の分身にすぎぬ」

狐面の存在

「お前の中の獣が、外に現れただけだ」

ナナセは声にならない叫びを上げた。

ナナセ

「なぜ……なぜこんなことを……」

狐面は笑った。

狐面の存在

「それは“贖罪”のためだ」

狐面の存在

「お前は罪を背負い、呪われた存在。私が狩りを導くのは、破滅と再生の循環のためだ」

狐面の存在

「人間でいたいなら、このまま狩りを続けるがいい」

狐面の存在

「それとも、この獣を受け入れ、“向こう側”へ行くか」

ナナセの胸は引き裂かれそうだった。 人間の自分は消え失せていく。だが、記憶は大切だ。

ナナセ

「私は……私はどうすればいいの?」

狐面は静かに頷き、選択の場を与えた。

目の前に、二つの道が現れた。 一つは、かすかな朝日の差す“人間に戻る道”。 もう一つは、漆黒の闇の中へ消えていく“向こう側の道”。

ナナセは、どちらを選ぶのか。 そして、その選択が、彼女の存在と未来を決める——。

シロイヒガンバナ

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