このお話は夏休み1、2の続きです。
まだ読んでいない人は、そちらから読んでください。
夏海
はぁー!
夏海
今日もあっついわ〜
沙良
そうかな?
夏海
うんうん
夏海
あれ…
沙良
うん?
夏海
あ、いや何でもない
夏海
(この暑い中、汗ひとつかいてない…)
夏海
(それどころか涼しい顔でいる…)
沙良
沙良
沙良
あ、そうだ!
夏海
ん?
沙良
オレンジジュース飲んで涼しもうよ〜!
夏海
いいね👍👍
夏海
私のおばあちゃんちくる?
沙良
いいの?
夏海
うん!
沙良
ありがとう😊
夏海の家
夏海
あれっ
夏海
鍵開いてない
沙良
ホントだ〜
夏海
ちょっとまってて
確か、裏口の倉庫に鍵が入ってたよね
夏海
よいしょっ…と
夏海
っ…あれ?
???
…い
???
おい、お前
夏海
ひっ…
???
見たな
夏海
もしかして…
夏海
ご、強盗?
???
あーあ
強盗
こっちもさー
強盗
見られたら困るんだよね〜(ニヤッ
強盗
だからさ
夏海
いやっ…近づかないで!
夏海
え…
夏海
手に持ってるのって…
強盗
君には消えてもらわないと
夏海
いやっ!
男の手からギラリと光るものが私に向かって振り落とされた
夏海
(もう…ダメだ
沙良
だめっ!!
夏海
(え?
夏海
紗良危ない!
そのまま私の身代わりとなった沙良にナイフが振り落とされ…
なかった。
それどころか、まるで跳ね返るようにナイフはその男の腕に直撃した
夏海
え…?
夏海
さ、さら?
沙良
ま、守れて良かった…
沙良
沙良
バイバイ
夏海
え、ちょっと
沙良はその時、少しの涙を流していた。その後すぐに沙良を追いかけたが、見つからなかった
それどころか、そのあと沙良の姿を見る事はなかった
後日
夏海
…沙良?
幸代おばあちゃん
夏海ちゃん、思い出したのかい?
夏海
…
夏海
そうだ…
夏海
7年前、一緒に遊んでいた
夏海
鈴木沙良ちゃん…
夏海
…うっ…っ…
夏海
守ってくれたんだねっ…
幸代おばあちゃん
お盆だから
幸代おばあちゃん
夏海ちゃんと久しぶりに遊びたかったんだね
幸代おばあちゃん
守って…あげたかったんだろうね
夏海
うーっ…
私は涙が枯れるほどおばあちゃんの家で泣いた
何度も、何度も
そのあと沙良のお墓でお墓参りに行った
沙良の欲しがっていた、オレンジジュースとひまわりも供えて
沙良
沙良
ありがとう、夏海
そんな声が、聞こえた気がする