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ピピピッピピッ、ピピピッピピッ

規則正しいリズムで鳴る目覚まし時計が鬱陶しい

まるで俺みたいだな

鬼本 緋

ん…ぅ…

朝という存在に無駄と分かっているいちゃもんをつけながら目覚まし時計のボタンに手を伸ばす

そういえば今日は土曜日だ

確か翠さんと約束事をしていた気がする

曖昧な記憶を辿りながらクローゼットの服を漁った

鬼本 緋

はぁ、そういえば黄来んのかな、なら起こさなきゃだけど…

とりあえずそこにあった赤色の線が入った黒パーカーとサイズを間違えたが何故か良い感じになったズボンを取り出した

鬼本 緋

ねみぃ

鬼本 緋

てか大体予想できるけどあいつ絶対部屋にいないよな

面倒だな

と適当なことをぶつぶつ愚痴りながら俺は訳も分からず道端に落ちていたくじ引き券を持っていくバッグに突っ込み

一応人に会うということで髪の癖を手ぐしで直し部屋を出た

俺の行動に興味ないのか父と母は黙ってスマホをいじっている、まるで俺がいないかのように静かなこのリビングは、空気が悪くて嫌だったのですぐに玄関から家を出た

鬼本 緋

友達と遊びに行ってきます

朝だからといってもかすれすぎだな、俺の声

扉を押すとちょうど良いそよ風と鳥のさえずりを肌に感じた

黄はいなかった

鬼本 緋

…ここか

明らかなお洒落カフェが集合場所で正直緊張している

まず俺はカフェなんて行かないし

それに加えてお洒落とか…

鬼本 緋

あの人どんだけパリピなの…((ボソッ

心底でふいに思った

鬼本 緋

あ、いた

少し見渡してみると案外すぐ翠さんを見つけた

キャラメル色のお洒落な服にすっと大人びている黒長ズボン

鬼本 緋

話し掛けづらかった

いや、あんな人に声掛けれるキャパねぇよ

一応連絡先も交換してるから、連絡だけして壁際で待っとこうかな、あっちが来るまで待てば…

なんて陰キャが考えそうな事を頭で巡らせて考え込んでいると真横で声が聞こえた

樺木 翠

あのー、緋さんだよね?

鬼本 緋

!?

樺木 翠

あ、びっくりさせちゃった?ごめんね、なんかウロウロしてたから心配でさ

鬼本 緋

えっと、すいません

流石、心配だから話し掛ける…陰キャには到底無理な芸当だわ

樺木 翠

全然謝らなくていいよ?wてかさ、別にタメ口で良いし、てかなんかそっちの方がしっくり来そう

鬼本 緋

ぇ、タメ口?

樺木 翠

そうそう、俺もすでにタメ口だしねw そっちの方が親身的になれるでしょ?

鬼本 緋

…はあ

樺木 翠

よし、じゃとりあえず
席取っといたから座っといて。俺注文行ってくるよ、何が良い?

鬼本 緋

えっと…キャラメルフラペチーノで

俺が聞いたことあるお洒落な飲み物はこんくらいしかなかった、つくづく思うけど俺って全然知識ねぇよな

俺はそうやって一人反省会をしながら席で黄にLINEをしてみた

未読無視だった

梅好き

あげれたわ⭐️

梅好き

もう徹夜よ

梅好き

はい、寝るんで

梅好き

じゃまた!

君と観覧車に乗ろう

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