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私は一つの体で二人いる。
交換ノートという形で私は私と記憶を共有している。
美琴
開いたノートにはたくさんの出来事が書かれていた。
美影
美影
美影
美琴
美琴
私には昨日、水曜日が存在しない。
こうなってしまったのには理由がある。
数年前のことだった。
数年前___
美琴
その日の私は特にうまく行かない日だった。
朝は寝坊をしてしまい、日直なのに遅れてしまった。
クラスのリーダー格の子と一緒の日直で、とても怒られてしまったのだ
茜
美琴
茜
茜
美琴
茜
茜
茜
茜さんに日直の仕事を全て押し付けられてしまった。
美琴
日直の仕事で宿題のノートをクラス全員分運ばなければならない。
本来なら二人で持つのだが、押し付けられてしまったので一人だった。
美琴
バサバサとノートが床に散らばる。
美琴
ノートを急いで拾い集め、職員室に届けて急いで次の授業の準備をしたが、結局次の授業に遅れてしまった。
ガラガラ
美琴
先生
先生
美琴
茜
美琴
美琴
茜
美琴
茜
美琴
先生
先生
美琴
先生
先生
美琴
茜
先生に怒られて職員室に呼び出されてしまった。
職員室に行ってからは説教をされてしまった。
美琴
美琴
これだけで終わってくれればよかったのに。
これだけでは終わってくれなかった。
別の日,屋上
茜
美琴
あの日から茜さんにはいじめられはじめた。
気が弱く、強く出られない私はいじめの餌食だった。
茜
瑠璃
茜
茜さんのそばにいる取り巻きの子たちからもいじめられる。
結
美琴
三対一でいじめられている。
瑠璃
瑠璃
瑠璃
美琴
今私の家の両親は仕事が忙しいらしくこのことを相談できていない。
美琴
茜
いじめはだんだんエスカレートしていってた。
はじめは宿題をやってくるようにいわれるだけだったが、今ではお金の強要もされる。
場合によっては叩かれたり、靴に画鋲を入れられたり。
机に落書きをされ、椅子に糊をつけられ、机の中にゴミを詰められる。
美琴
瑠璃
美琴
結
美琴
頭ではこんな挑発にのってはいけないと思う。
しかし、今の私はだんだん余裕がなくなってきているのがわかった。
茜
プツン
私の頭の中で何かが切れる音がした。
美琴
ダメだと思っても私の手は止まらなそうだった。
美琴
茜
ドス黒い感情が頭を支配する。
私の口から不満が溢れ出る。
美琴
ポケットに忍ばせていたカッターナイフを握り、相手に向けて振りかざす。
茜
茜
瑠璃
結
結さんが悲鳴をあげて先生がやってきた。
先生
茜さんの傷を見て先生は驚く。
先生
怒鳴りつけられるがどうでもよかった。
美琴
先生
美琴
美琴
もう、何もかもどうでもいい。
ただ、消え入りたかった。
美琴
美琴
屋上のフェンスの方に向かって歩く。
先生
先生の言葉は耳に入らない。
美琴
美琴
何も考えなくて良くなるかもしれない。
先生
私は振り返るとニッコリと笑って。
美琴
その一言を残して私は屋上から飛び降りた。
その時は私のことがニュースになった。
私は一命をとりとめて両親とも話ができたが一つ問題がおこった。
水曜日になると私は私じゃなくなる。
事件の日が水曜日でその日消えたいと思ったからか水曜日になると私じゃない別の人格の私になってしまう。
私の心の影から生まれてしまったから名前を美影と呼ぶことにした。
美影は私とは違って、クールで冷静な子だ。
これが私には水曜日がない理由である。
美影
美影
美琴
美琴
美琴
美琴
美琴
美影
美影