『どうすれば良かったんだよ』
通報× どうなってもいい人〇 ※❤️くんたちの名前を赤などに変えます
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赤
突然赤がぼーっと外を眺めている俺に言った
桃
あまりにも突然なことだったから、俺は素っ頓狂な声でしか返せなかった
赤
嘘だと思った、いや、正確にはそう信じたかっただけなのかもしれない、
桃
君の瞳は真っ直ぐで、でも恐怖で揺れていた、 今でも泣き出しそうな君は、到底俺には嘘言っているようには見えなかった。
そんなの、答えはひとつじゃんか、
桃
君は俯いて申し訳なさそうに言う、 勇気を振り絞ったその一言が俺に罪悪感を植え付けさせる
ほんとは分かってたんだ、振られることも、君を傷つけることも、
だから、俺なりの精一杯の謝罪を…
赤
赤
桃
桃
桃
俺は悪意なく、ただ純粋に聞いた、その質問が君の傷をえぐることも知らずに
赤
俺はその一言だけで心が救われた気がした
桃
心の底から出た声
赤
赤
桃
赤
そう言って赤は即座に帰って行った。
赤
俺は大粒の涙を抱えて帰路をたどっていく
何でッ好きでもない相手に優しくするのさッ
何でッ好きでもない相手に優しく笑うのさッ
何でッ振った君がッ…
赤
赤
俺は赤が居なくなったのを確認して倒れ込む
桃
あの時、俺の中で時が止まった
聞こえるのは俺の心臓の音、「ばくんばくん」と波を打つのを感じる
俺も赤のことは大好きだ
初恋だった、
だから、振った
だって、俺は男だし、赤も一応男だ、 男を男が付き合うなど周りからどう思われるか、 俺は別に良かったが、赤が耐えられるかわからなかった。 責任はどうやってとろうか…? だから、俺と赤が一緒にいたら赤が不幸になるだけじゃないか? 俺は人を助けた見込みがない… だから、赤を助けられるか分からない
大好きな人には幸せになって欲しい
誰だってそうだろ?
だから、しょうがなかったんだ
そっと目を閉じたら、赤が隣にいる人と笑いあっている姿が浮かんだ
「はは…」と、乾いた笑みを零し、目が熱くなった
赤の辛い顔を見たくなかった
俺が振った時、赤は辛そうだった
そんな顔を見るぐらいなら、今の答えを取り消してしまいたかった
だけど、やめた。
ねぇどうしたら、赤は幸せだった?
桃
そんなことを聞いても答えが返ってくる訳もなく
後悔をしながら、1人声を殺して泣いた
❦ℯꫛᎴ❧
コメント
1件
うん…これは泣くね!なんか心がうわぁ〜ってなりましたw 語彙力ないです