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この夜も、じめじめとした空気が、アパートに充満していた。
祖母
祖母
私
私は黙って食器洗いの続きをし、聞こえなかったふりをした。
そんなささやかな拒絶は無視され、愚痴は続いた。
祖母
祖母
祖母
私
私
祖母
祖母
祖母
祖母
私
私
私
頼むから、もうその続きは聞かせないで。
私の願いは届かず、文句は続いた。
祖母
祖母
一番言われたくないことを言われ、頭に血が上った。
私は掴んでいた食器をシンクに叩きつけた。
私
そして声のした方を向き、
私
そして、何か言い返される前に、濡れた茶碗を声のほうに投げつけた。
私
投げつけた茶碗は人の形をした黒い影をすり抜け、壁に当たって砕け散った。