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Aルート
秋斗
俺は必死に逃げた
あの女は普通じゃない
化け物なんだ!!
秋斗
秋斗
逃げながら助けを呼ぶ
しかし 遠くで車の走行音や人の声もするのに
誰も気付いてくれない
秋斗
振り返らずにとにかく走った
秋斗
秋斗
秋斗
後ろを見る
しかし あの女の姿はどこにもない
あのボロ家も もう見えなくなっていた
秋斗
秋斗
秋斗
勝ち誇るように あの家がある方に向いて大声を出した
なんだ、何もないじゃないか
秋斗
秋斗
秋斗
俺は前に向き直った
ヒュー、ヒュー
ヒュー、ヒュー
秋斗
そこには 先程のボロ家とあの女がまた現れていた
後ろを振り返るが やはり、また戻っている
秋斗
俺はまた逃げた
秋斗
秋斗
しかし
秋斗
気付けばまたあの家の前だ
ヒュー、ヒュー
ヒュー、ヒュー
女はあの うなずくようにしていた動きを さらに速くした
髪がうねりだす
階段がガタガタいっている
女はニヤニヤしている
秋斗
走る
また戻る
走る
ヒュー、ヒュー
走る
また戻る
走る……
また戻る度に 女は少しずつ近づいてきている
逃げて逃げて逃げて
逃げるほどに 頭の振動も強くなり
今では 髪が上下に大きく舞っている
うねりうねり 乱れ乱れ
もう女は階段を降りている
走る
また戻る
走る……
秋斗
秋斗
ヒュー、ヒュー
ヒュー、ヒュー
俺は
また戻る