テラーノベル
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鳴女の部屋は静かだった。
琵琶の音がぽろんと鳴るたび床や壁の位置が変わる。
月
月はきょろきょろしながら思わず口に出した。
月
鳴女は琵琶の手を止め、月を見る。
鳴女
短いけど優しい声。
鳴女
月
聞き慣れない言葉に月は首をかしげる。
鳴女
鳴女
月
月はしばらく考え込んでからぽつり。
月
鳴女はすぐには答えなかった。
鳴女
自分の部屋に戻っても頭の中はその言葉でいっぱいだった。
血鬼術。
月は布団の上に座りそっと手を見つめる。
月
力を込めてみる。
何か出る気がして。
でも、何も起きない。
月
翼を意識してみても輪を触ってみても変化はなかった。
月
布団にぺたんと座り込んだまま月はしばらく考えた。
――無惨様に、聞こう。
無惨のもとへ行くと月の話を彼は静かに聞いた。
無惨
無惨は即答した。
無惨
月
無惨
言葉は淡々としているのに月の胸は少しだけぎゅっとなった。
無惨
その一言に、ほっとする。
無惨
月
部屋の灯りが落ちた頃またあの気配がした。
無惨
無惨が部屋に立っている。
無惨
月は背筋を伸ばした。
無惨
無惨
無惨
拒否の余地はない。
でも突き放すような言い方でもなかった。
無惨
無惨
月
無惨
そう言って無惨は部屋を去った。
月は布団を握る。
堕姫。妓夫太郎。
どんな鬼なのかどんな場所なのか。
不安と少しの期待が胸の中で静かに混ざっていた。
はーとおねがいします🙏🏻 ̖́-
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