高橋 凛菜
そう
葉山 大輝
家を?
高橋 凛菜
うん
高橋 凛菜
出ていくの
葉山 大輝
でも…どうして急に……?
葉山 大輝
嫌いになった…?
高橋 凛菜
大輝くんが嫌いな訳ではないの!w
葉山 大輝
え?
高橋 凛菜
実は…
高橋 凛菜
この間町に出かけたら偶然幼馴染に逢って
高橋 凛菜
ミステリー小説専門の事務所に入らないかって
高橋 凛菜
その事務所運営してる幼馴染に誘われたんだよね…
葉山 大輝
凄いじゃん!
高橋 凛菜
ありがとうっ…でも
高橋 凛菜
本当ごめんね!
高橋 凛菜
また離れちゃう…ね…っ
葉山 大輝
でも、そっか…
葉山 大輝
悲しいね…
葉山 大輝
けどさ
葉山 大輝
凛菜の夢が叶うんだったら
葉山 大輝
俺は遠くで見守ってるよ
高橋 凛菜
大輝くん…
葉山 大輝
遠距離でも
葉山 大輝
ずっと凛菜のこと応援してるし忘れない
葉山 大輝
ずっと好きだから
高橋 凛菜
ありがとう…
高橋 凛菜
私も好きだよ
高橋 凛菜
じゃあまた…
私は「さようなら」とは言わずに
高橋 凛菜
またね
そういった
葉山 大輝
うん
葉山 大輝
元気でね、
葉山 大輝
そっちでも頑張ってね
葉山 大輝
凛菜──。
彼は優しく
何処か寂しそうに
私の名前を口にし エールを告げてくれた
2年後
高橋 凛菜
今日はやっと大輝くんに逢えるんだ…!!
高橋 凛菜
(大輝くん…元気だったらいいな…♪)
でも私は
何も知らなかった─
私が大輝くんの家に向かっていた時
ピロン
高橋 凛菜
…速報?
高橋 凛菜
またどうせ新型コロナの速報でしょ…
そこで私は見なくていいやと思い
速報を無視した
ピロン
高橋 凛菜
もうなにまたぁ?💢
高橋 凛菜
なによ…どうせコロナに決まっ…
高橋 凛菜
っ……?
どうやらスマホに届いた速報は 新型コロナの死者でも 新型コロナの感染者増加などのNEWSでもなく……。
高橋 凛菜
え……っ
気付けば私は大輝くんの家まで全速力で走り、生きている事を願いながら
恐る恐る…
家に入った
高橋 凛菜
大輝くん!!
高橋 凛菜
大輝くん……!?
高橋 凛菜
大輝く…
高橋 凛菜
……っっ!!
私が部屋に入ると
高橋 凛菜
……っ
そこには血だらけで倒れている大輝くんがいた
高橋 凛菜
…っそん……な
高橋 凛菜
大輝くん……!!!
高橋 凛菜
高橋 凛菜
嘘よ……っ!
高橋 凛菜
嘘でしょ…ッ?
高橋 凛菜
もしかして……
高橋 凛菜
高橋 凛菜
離れた私が悪いの……っ?
高橋 凛菜
大輝くんから離れたばかりに……っ
高橋 凛菜
高橋 凛菜
嫌だよ……ぃや……っ!!
大輝くんは私のせいで死んだも同然……
高橋 凛菜
高橋 凛菜
起きてよ大輝くん?
高橋 凛菜
また大輝くんの大好きな水族館デートしようよ……?
高橋 凛菜
ねぇ……っっ…
高橋 凛菜
高橋 凛菜
いやぁああああああぁぁぁぁぁ……ッッ!!!!







