TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

8.チャロットのはちみつ屋さん

一覧ページ

「8.チャロットのはちみつ屋さん」のメインビジュアル

8.チャロットのはちみつ屋さん

1 - 8.チャロットのはちみつ屋さん

2022年07月09日

シェアするシェアする
報告する

自分

サンゴのフルーツ農園を出ていく帰り道、ロリップは一人のミツバチに出会いました。

チャロット

こんにちはッチャ。見かけないジュエルペットッチャ

ロリップ

私は、引っ越してきたばかりなの。ロリップっていいます

チャロット

私はチャロットッチャ

ロリップ

あ、あなたが、はちみつ屋さんのチャロット?

チャロット

そうッチャ。最近の健康ブームで、はちみつにプロポリス、もう大人気ッチャ。おかげで、あっちへぶんぶん、こっちへぶんぶん、もう大いそがしッチャ

自分

それを聞いて、サンゴはハッと思いました。

自分

ロリップははちみつが大好き。

自分

そこで、大いそがしで困っているというなら、働かせてもらえないかと。

チャロット

もちろんッチャ

自分

チャロットはこころよく、働かせてくれました。

自分

ロリップの仕事は、チャロットが花の蜜を集めている間、店番をすること。

チャロット

うちのはちみつ屋さんは、種類がいっぱいなのが売りだッチャ。このはちみつの名前と味を全部覚えるッチャ

ロリップ

え……

自分

そこには何百種類ものはちみつのつぼが。

自分

みかん、れんげ、アカシア、さくら、クローバー、ユーカリ、ラベンダー……とにかく、いっぱいです。

チャロット

じゃ、いってくるッチャ。頼んだッチャ

自分

チャロットは、さっそく、出かけて行ってしまいました。

ロリップ

どうしよう……こんなにたくさん、覚えられない

自分

ロリップは、どうかお客さんが来ませんようにと心で願いましたが、さすが大人気のお店。開店時間になると、たくさんの客が押し寄せました。

お客さんA

すみませーん。ラベンダーのはちみつ下さい

お客さんB

こっちはさくらのはちみつお願いします

お客さんC

アカシアお願い

ロリップ

は、はい。今すぐ!

自分

ロリップはあたふた店の中を走り回っては、たくさんのつぼから、注文のはちみつを探します。

自分

それだけでもへとへとで大変なのに、

お客さんD

れんげとクローバーのブレンドはちみつお願い

お客さんE

100のお花のブレンドはちみつ下さい

お客さんF

よくねむれる紅茶に合うはちみつお願い

自分

など、むずかしい注文をするお客さんも次々とやってきました。

自分

ジュエルランドでは、はちみつは、ただ料理やデザートに使うだけでなく、健康にもいいことから、お薬代わりにも使われているのです。

自分

さっとうするお客さんに、てんてこまいのロリップ。

ロリップ

そうだ、つぼにははちみつの名前をつけよう。ただ、名前を書くだけじゃなく、お花の絵にしたら、かわいいし、すぐ分かるかも!

自分

ロリップはお店の休憩時間を使ってお花の絵を描き、つぼ一つ一つにはりました。

ロリップ

これで何とかなるわ!

自分

その後も、何とかはちみつを売り続けるロリップですが……問題はその後、起こりました。

お客さんA

注文したはちみつと違うんだけど!

お客さんF

寝る前に飲んだら、よけい、目が覚めた!

お客さんE

100のお花のはずが、98のお花しか入ってない!

自分

など、チャロットの店に苦情がいっぱい。

自分

あまりの注文に一人であわてふためいたロリップは、誰が何を注文したのかわからなくなり、お客さんに間違ったはちみつを渡してしまっていたのです。

ロリップ

ごめんなさい。私のせいで……

チャロット

いいッチャ。はちみつのこと何も知らない人に頼んだ私が悪かったッチャ

自分

ロリップは思いました。いくらはちみつが好きでも、ただ好きなだけでは、何も役に立てないのだと。

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚