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…あぁ、いらっしゃいませ。
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申し訳ありません。
気付くのが遅かったですね。
気付くのが遅かったですね。
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少し考え事をしておりまして。
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本日もお話をお求めで?
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やっぱりですか。
もちろん、お話はありますよ。
もちろん、お話はありますよ。
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そうですね…じゃあ本日は…
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『実験体』などいかがでしょう?
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いかにも、って感じじゃ
ありませんか?
ありませんか?
?
まぁ、その中でもうちは
特殊ですからね。
特殊ですからね。
?
楽しんでいってください。
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あなたはそういうのが
お好きでしょう?
お好きでしょう?
?
もちろん知ってますよ。
「お客様」ですからね。
「お客様」ですからね。
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それでは…
「玲人堂署、開店でございます。」
貴方
ん…?は?ここどこだよ。
7番
もう起きちゃったの?
貴方
は?お前誰だよ。
7番
さぁ?誰かしらね〜
貴方
お前はわかるだろ!
ここが何処か!
ここが何処か!
7番
もっちろん!わかるわよ!
でも教えなーい!
でも教えなーい!
貴方
は?なんでだよ!
7番
あなたの味方じゃないし、あなたの事を気にしてるわけでもないもの。
7番
私は「あの人」のために
あなたを捕まえたの。
あなたを捕まえたの。
7番
逃げられちゃたまったもの
じゃないもの!
じゃないもの!
貴方
はぁ?お前の利益のためだろ!
7番
そんなことないわ!私は
あの人の実験体よ!
あの人の実験体よ!
7番
自分の利益より、あの人の
利益を優先するわ!
利益を優先するわ!
7番
だから…
貴方
は…?
それじゃあね、さよなら。
貴方
ガハッ…
7番
あははは!やったやった!
7番
これで、これでやっと!
7番
あの人に私が…!
7番
素晴らしい最高傑作の!
7番
実験体だって…!やっと
認めてもらえる!
認めてもらえる!
?
7番?できたかい?
7番
あ、主様…
主人
その様子だと…
7番
できました!私できましたから!
主人
そのようだね。
7番
できた、できたから…
殺さないで下さい…!
主人
いや?殺すかな。
7番
なんで、なんで!
主人
君は余計なことを話し
過ぎたんだよ。7番。
過ぎたんだよ。7番。
7番
余計なことって…?
…あっ!
…あっ!
主人
わかるなら、精一杯
どうすればいいか、わかるよね?
どうすればいいか、わかるよね?
7番
すいません、お願いします!
許してください!
許してください!
主人
知ってたやつは?
7番
全員排除させていただきます!
主人
そう、それでいいんだよ。
わかったね?7番。
わかったね?7番。
7番
はい、承知しました…!
主人
それじゃあね。
7番
はいッ…ガハッ…なんッで…
主人
そりゃあ、駄目な事をした奴は
殺さないといけないからね。
殺さないといけないからね。
主人
きみは失敗作だよ。
7番
な…んで…
お前も…死んでしまえ!
?
どうでしたかね?今回は。
?
あの後、気になりますよね。
?
ですが、本にはこれ以上載って
いないので…。
いないので…。
?
ご想像にお任せします。
?
まぁ、可哀想な実験体ですよね。
?
最終的に殺されてしまうなんて。
?
でも、実験体だからこその
思考はありましたね。
思考はありましたね。
?
自分のことを作ってくれた人の
利益を考える、というのは…
利益を考える、というのは…
?
人間とは少し違う思考ですよね。
?
お客様は、その理由、なぜだと
思いますか?
思いますか?
?
私は、その人しか自分の
味方がいないと考えている、
味方がいないと考えている、
?
というのが正直な感想
ですかね。
ですかね。
?
いいんですよ、違くても。
?
私の考えが合ってる。
というわけじゃないんですから。
というわけじゃないんですから。
?
あぁ、今日だけ、お客様が次来る
時のお話を告知しておきますね。
時のお話を告知しておきますね。
?
毎回お楽しみ、というのも
飽きるでしょうから。
飽きるでしょうから。
?
お次のお話は、『信頼』
でございます。
でございます。
?
是非また、お越しくださいませ。
?
お客様をお待ちしております。
?
それでは、またのご来店、
お待ちしております。
お待ちしております。