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……日
……百日
司
百日！！
百日
ﾊっ……ｯ
咲希
あ、目覚ました！
絵名
はあ……よかった
百日
な、え……？私＿＿
類
君はこの部屋から飛び降りた。そうだろう？
百日
ぁ……
愛莉
なんで急にそんなことしたのよ！
百日
でも、私生きて……怪我っ…！はしてないし……
愛莉
下の階の人が腕を掴んで助けてくれたのよ。
百日
ぅ……
類
あのまま落ちて君が怪我をしたままだったらどうするつもりだったんだい。それに、司くんに変なトラウマだってできていたかもしれないのだよ。
百日
……ごめんなさい
百日
1人で死ぬつもりだったの。でも……
百日
司さんが、優しくしてくれたから。
司
？
百日
この人の前だったら、なにか変わるかもしれないと思った。
百日
でも無理だったんだ……
百日
比べられて評価されて生きてきた。運動も勉強も顔も才能もなにもかも
百日
できないの……
咲希
百日ちゃん……
愛莉
そ、そんなことないわ。あなが思ってるより周りの人は＿＿
百日
(違う、そうじゃなくて)
百日
(優しくされると泣きたくなるの。)
百日
(認めなきゃ行けなくなる)
百日
(ねぇ、ほらまた)
息が詰まる
類
わかるよ。
百日
……
類
僕だって
類
「変人」「あいつの方が」「天才は腐るほどいるに決まってる。類はただ自分に酔っているだけ。」
類
いろんなことを言われてきた。
類
それでもね
類
今の仲間は、僕に居場所をくれた。
類
僕の演出に12000％答えると。
類
僕の演出が好きだと。
類
そう言ってくれた。
類
だから
類
君の周りにはもう、才能を褒めてくれる、最高の友達がいるじゃないか。
百日
……ぇ？
類
君は1人じゃない
百日
……1人……
そうだ
私はいつも、逃げていたじゃないか
咲希
百日ちゃん
咲希
辛い時は、人に頼っていいんだよ。
百日
……うん……っ
百日
ありがとう、咲希
司
＿＿これにより、太陽の妖精と月の魔女は、互いを高め合う存在になったとさ。
咲希
ふ〜っ面白かったぁ！
絵名
ね。想像してたより話しっかりしてるし、演出？とかも綺麗だったしね。
百日
役者さんの演技がすごかったから、臨場感あって面白かったなぁ
愛莉
そうね。
愛莉
(司くんの足が治ってよかったわ。あの騒動から少しだけ悪化していたりしたらしいけど……)
絵名
……あっ〜！！
咲希
ん？
百日
？
絵名
見てみて、金環日食！！
咲希
うわぁ……
百日
……金環、日食……
愛莉
すごいわね……神秘的。
咲希
写真！撮らないと！
絵名
……愛莉、咲希、百日！
百日
はい？
咲希
？
愛莉
ん？
絵名
こっち！寄って！
パシャッ
愛莉
！？
咲希
え、金環日食は？
絵名
そっちも撮るけど、まずは、ね
百日
(びっくりした……)
咲希
百日ちゃん！撮ろ！
百日
あ、うん
パシャ
百日
……咲希
咲希
うん？
百日
観覧車、乗ろ！
咲希
え、今！？
百日
今じゃなきゃダメ！
百日
早く行くよ！
咲希
うん……
百日
わぁ……観覧車、久しぶりかも
咲希
ねぇ、百日ちゃん！
百日
ん？
咲希
私ね、百日ちゃんとあえて幸せだった。
咲希
病院は毎日辛くて寂しかったけど、百日ちゃんと会えたから、そんなことかんじなくなったよ。
咲希
でも、ありがとうもさよならも言えないまま行っちゃった。
咲希
ジニアの花言葉、「不在の友を思う」だから、百日ちゃん辛かったのかなって……
百日
咲希……
百日
私は、咲希のことずっと大好きだよ。
百日
嫌いになった時もあったけど、楽しい思い出の方がずっと心に残ってる。
百日
それに……"みんな"が支えてくれたおかげで、笑顔になることが増えた。
百日
それもこれも……全部、咲希のおかげ。
百日
絵名ちゃんも愛莉さんも、冬弥くんも彰人くんも、類くんも、司くんも、
百日
咲希がいなかったら、あんなに素敵な人たちに会えなかった。
百日
ねぇ、咲希
咲希
うんっ……
百日
……
ありがとう。
絵名
あー、もう遅い！
咲希
観覧車のってたんですよー！
愛莉
いいんじゃない、2人が楽しかったんなら。
絵名
愛莉、甘えさせすぎ！その甘さを、毎日の練習に使ってあげればいいのに。
愛莉
絵名、なにか言った？
絵名
げっ……なにも
愛莉
そっかァ。残念だわ。絵名にも私の練習メニューをしてもらおうと……
絵名
あーうるさいうるさい！！
絵名
さっさと行くよ
愛莉
はいはい。
咲希
ね、私達も行こ！
司
おーい咲希ー！！！
咲希
あっ、お兄ちゃん！
類
やぁやぁ、ショーの後片付けがおわったからね
類
司くんがどうしても君ら(主に咲希)に会いたいと言っていたからね。
咲希
お兄ちゃん、今日生姜焼きだって！
司
なに！？ほ、ほんとか？
咲希
うん。だから帰ろっ
咲希
ほら、百日ちゃんも！
百日
ぁ……はいっ！
寧々
ふ〜……って、類
類
おや、寧々。どうしたんだい？
寧々
えむがどうしても皆と行きたいって。
えむ
わんわん〜わんだっ
寧々
ちょ、それやめて！
えむ
む……ねねひゃん！ほっへふはははいへ〜！
(寧々ちゃん、ほっぺつままないで〜！)
(寧々ちゃん、ほっぺつままないで〜！)
寧々
もう……
類
おや、寧々まだ人見知りは無くならないのかい？
寧々
まぁね……
類
(ショーで、大きく変化すると思ったんだがね。まぁ、それも寧々の個性。)
類
気にしなくていいさ。
寧々
え"……？
百日
(これが、みんなのいつもの光景……)
百日
(みんな笑ってる……)
ジニアの花言葉は
「不在の友を思う」
それと
幸福
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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