パーティーの準備はすでにできていて、みんな席についたけど・・・いつの間にか時間は経っていて・・・・。
健
そっか・・・時間たつの早いよね・・・

いのっち
俺たち何やってたんだろう

岡田
俺たちやっぱり騙されてるのかな・・・・

剛
それ、今ごろ気づいても遅くね?

長野
あはは(笑)もう慣れちゃった?

坂本
・・・かもしれないな。俺たち、遠慮してないから。

いのっち
まぁ、それはともかく楽しもうぜ!
特に健と剛。
剛健コンビ🤭
最後の夜なんだからさ、踊れよ?パートナーは決まってるんだろ?😏

健
うるさいよ~、井ノ原くん・・・

いのっち
いいじゃないかよっ!素直になれよな!俺たちの前なんだからさ

健
・・・・・・

なぜだかみんな頷いている・・・。恥ずかしいんだけど・・・・
長野
ほらほら、剛も恥ずかしがらないでいってみたら?

剛
いや、俺は・・・。ほら、ルキアには、カイトさんがいるわけだし・・・・

坂本
・・・でも、ルキアさん・・・剛と二人きりで話したいみたいだったぞ?行ってみたらどうだ?

いのっち
ほら、タイムリミットは、あと12時間だぜ?

健
・・・わかったよ

剛
・・・・・

いのっち
で?坂本君は?

坂本
俺は、呑めれば満足。おまえら好きなところ行ってこいよ

サリー
・・マサユキ!わたしも付き合う

V5
・・えっ?サリーさん?いつのまに😲😲😲😲😲

サリー
マサユキは、お酒好きなんだね!ますます気に入ったわ!

坂本
それは、どうも

サリー
今夜はとことん飲みましょ!時間が許す限り!

坂本
・・・お付き合いいたしましょう、お嬢さん

健
イナン、せっかくだから踊らない?

イナン
・・・いいわよ?健から誘ってくれるなんてうれしいわ

僕はイナンのてをとると、軽くステップを踏んで踊り始めた。
長野
あいつ・・・(健)、ほんとに嬉しそうだな

岡田
長野君、俺たち残り者ってやつやな。いのっちは、たぶんあの人にメール中みたいやし・・・

長野
・・・岡田は、アミさんに、本当にさよなら言ってこなきゃね

岡田
さよならは、したはずや。

長野
違うよ。その指輪にも・・・だよ

岡田
えっ?でも、これは・・・・一生大事にしやなあかんものや。

長野
いや、だから・・・棄てろっていってるわけじゃないよ?そういうのは、どちらかひとつを、おいていってほしいってさ。それが、アミさんへの供養になるからって、さっきサリーさんに頼まれたんだ。どう?

岡田
・・・・そっか、そうなんや。
わかった。一緒にきてくれやん?

長野
いいよ。いこう

剛とルキアさんは、二人きりで外に出て、ただ黙っていた。
しばらく二人とも口を聞かないまま・・・・15分以上経っている。
ルキア&剛
あのさ・・・・

だが、不覚にも二人は同時発言をしたりする・・・。しかも、振り向いた瞬間、顔が近い・・・・。
剛
・・・どうぞ・・・

ルキア
・・そ、そっちからどうぞ・・・

剛
いや、レディーファーストだ。

ルキア
・・・・・わかった

剛
えっ?なに?

ルキア
この話はね、地球に帰ったら忘れてほしい

剛
いやだ。忘れてほしい話なら、聞かねぇよ

ルキア
でも、聞いて!お願い!

剛
なんだよ、それ。忘れてほしい話なら、しないよ・・・普通

ルキア
わたし・・・・・

剛
・・・・なに。

ルキア
森田剛のことが・・・・好き

剛
えっ?!Σ( ̄□ ̄;)

ルキア
本当は、こっちに帰ってきてから、ずっとあんたが忘れられずにいた。
だから、また、会えるかもって聞いて・・素直に嬉しかった。
カイトにはバレてしまって・・・・だから、帰る前に・・・・・

剛
ルキア!こっち向けよ!

ルキア
い、いやだ。恥ずかしい!

剛
人に気持ちを言うときは、目を見ろって、言っただろ?で?俺の話、聞けよ

ルキア
・・・あっ、そ、そうだった。

剛
😏ついでに、返事を聞きたい?

ルキア
・・・・

剛
言っとくけど、今の話は、忘れるわけないじゃん。忘れる方が無理だ。

ルキア
・・・・・・・

剛
・・・・イテテ

ルキア
えっ?大丈夫?

剛
隙あり

ルキア
ちょっと!今のなし!

剛
なしじゃねぇよ。俺も好きだぜ

剛
先に言うなよ!

坂本
へぇー、ルキアさんもやっぱり恋する女の子だったってことか・・・・

サリー
・・・当たり前だよ。でも、彼・・・剛って、レンに似てるよね。ルキアが、心惹かれるはずだわ。

坂本
サリーさんも、似てるって思うんだ・・・

サリー
性格はわからないけど・・・顔だけね

坂本
・・・あはは

サリー
・・・ふふ

坂本
サリーさんは、初恋の人に会いに行かないの?せっかく、お父さんとも打ち解けたわけだし・・・・

サリー
彼は、忙しい人だから。でもいまは、お父様のそばにいたい。もう少しだけ・・・

坂本
そっか。親子水入らずで、いたいよな・・・・

サリー
マサユキと、もう少し早く出会えてればよかったな・・・・。そしたり、きっと・・・・

坂本
サリーさん、そのセリフは、いつか出会う、素敵な王子さまにとっておかなきゃ。

サリー
そうだね。マサユキ、ありがとう

坂本
こっちこそ、ありがとう

サリー
・・・ところで、あっちのヨシヒコは?

坂本
あ~、井ノ原のことか・・・。気にしてくれるんだ

サリー
だって・・・・

坂本
部下だから?

サリー
そう!部下だから!

坂本
(笑)あいつね、この世でたった一人の愛する人にメールしてるんだ。

サリー
えっ?!Σ( ̄□ ̄;)うそ!彼女いるの?初耳

坂本
これは、極秘。あいつ、結婚するんだ。

サリー
え~!本当に?

坂本
だから、サリーさんもきっと幸せになれるよ。あいつが、幸せになるんだから(笑)
だから、幸せになれよ?

サリー
・・・・うん、ありがとう。ヨシヒコにもよろしく言っておいてね?

坂本
わかった。言っておく。

岡田
・・・・アミは、ここに眠ってる。いつのまにか墓を作ってくれてるなんて・・・

長野
・・・・・・

岡田
どうやって供養していいか、わからなくて・・・
人に聞くことなんて、できないし・・・。でも、アミと名前を彫った場所なら・・・覚えててくれるかなって・・・・

長野
お前、やることかっこいいな

岡田
えっ?そう?

長野
泣き寝入り亡くなった人を目の前にしたらなかなか思い付かないよ・・・

岡田
俺、そのときは一人やったし・・・。でもきっとこのお墓を作ってくれたのはイオンさんや・・・・

長野
・・・そっか。・・・イオンさんのボディーガードしてたもんな。事情は、彼女から、聞いたんだな

岡田
・・・あぁ。

長野
・・・これで、どう?

岡田
うん、ええと思う。アミも喜ぶわ

長野
・・・岡田がここまでアミさんのことを思ってるなんて知らなかったよ。残念だな・・・あんまり話さなくて・・・

岡田
(笑)

長野
あっ、もうこんな時間・・・そろそろ戻らなきゃ・・・

岡田
あのさ、長野君・・・

長野
ん?

岡田
もう少しだけ、いてもエエかな。健君も、剛君も二人きりでどこか行ってるみたいだし・・・最後・・・やから。

長野
・・・・じゃあ、俺は先に戻ってる。あんまり遅くなるなよ?

岡田
うん、ありがとう

イナン
・・健、ありがとう

健
・・なんだよ、改まっちゃって

イナン
・・だって、言っておかなきゃもう会えないでしょ?

健
・・・・・・・

健
ほんと、おてんば娘だよね、イナンって。

イナン
な、なにそれ

健
最初は、僕をレンさんと間違えてプールに落とすし・・・。ケンカばっかりして・・・・

イナン
あ、あのときは、健が、わたしにケンカをうったのよ?レンが好きなら気持ちを伝えろって・・・なにも知らないくせに・・・・

健
イナンが、気持ちを伝えても無駄だって顔をするからだよ・・・・・

でも・・・一番わかってあげなきゃならなかったのに・・・・・
イナン
健のせいだよ!

健
ってか、なんで僕のせいなんだよ!

イナン
わたし、健のこと空きになりすぎたから、他の人を好きになれないの

健
・・・・・!

イナン
どうしてくれるのよ

健
・・・どうもしないよ。それが現実なんだし、それがイナンの気持ちなんだよね?

イナン
・・・・・・

健
っていうか、僕も同じだよ

イナンを忘れようとした。でも、忘れられないんだよ。・・
イナン
わたし、旅に出る!いろんな人に出会って、夢とか、希望とか・・・苦難をちゃんと乗り越えたいの

健
・・・やっぱり、旅に出るって決めていたんだね

イオン
・・イナン・・・本当なの?私たちに相談もしないで・・・・

イナン
旅に出たら、いろんな出会いがあるでしょ?そうしたら、健のことも忘れられるって思った

健
・・・・・・

イナン
でも旅をしたら、わたしのことも忘れていくんじゃないかって・・・、それが怖くなった。健のことを忘れルことができても、みんなひ自分を忘れられてしまったらなんのために行くのかわからなくなってしまった時もあった。でも、今は違う

イオン
違うって?

イナン
新しい出会いとか求めて・・・、自分の夢を見つけて、きっと帰ってくる。ここは、わたしが帰ってくる場所だから・・・。だから、心配しないで?

レン
・・・しょうがないな。言い出したら聞かないから・・・・

イオン
そうね。イナン、無茶だけはしないでね?

イナン
ありがとう。二人には子供を期待してるから

イオン
あら?そう言えば、三宅さんは?

レン
あ~あ。ショックを受けて、あっちに行ってしまったよ。イナン、ちゃんと誤解を解かなきゃね

イナン
・・・うん、いってくる

健
今、何時だろう

別れの時間が迫るのを確認なんてしたくなかったのに・・・・。
健
バカみたいだな・・・・

みんながそれぞれ、お城に戻ってきたのに、僕だけはなぜか歩いていた・・・・。