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橘靖竜
るしゅ
スタジオの中は随分と広く、天井も高かった。
しかし、相変わらず窓がない。
広い場所であるのに関わらず、閉塞感は変わらなかった。
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スタジオに入るなり、駆け寄って来たのは、ラフな格好をした男だった。
手に蝶ネクタイを持っているあたり、おそらく本番ではしっかりした格好になるのであろう。
もっとも、髪型がアフロな時点で、どこから見ても奇抜であることに変わりはないのだが。
長谷川
長谷川
有無を言わせず殴りかかろうとする長谷川。
振りかざした腕を九十九が掴む。
九十九
九十九
九十九
九十九
RYUSEI
RYUSEI
RYUSEI
長谷川
長谷川は我慢がならないといった様子だったが、振り上げた拳を一度おろした。
数藤
数藤
先にスタジオへと向かった数藤は、すでに解答席らしきところに着席していた。
解答席は全部で8つ。
スタジオの中心からすり鉢状に段差がつけられており、広がるような形で解答席が設けられている。
大学や講堂などの構造を想起させた。
RYUSEI
解答席にはそれぞれの名前が書かれた三角席札が置いてある。
九十九
九十九という男――喋り方はぶっきらぼうだし、風貌も常識から外れているため敬遠されがちだが、どうやらリーダーシップはあるらしい。
自然と誰もが彼に従い、そして動いているのが何よりの証拠だ。
橘
一同はそれぞれ解答席へと向かう。
橘の席は上段の一番端。
隣の席に茜、そして下段には九十九という形になった。
RYUSEI
RYUSEI
RYUSEI
スタジオの天井部分から、大きなボードのようなものがぶら下げられている。
今は――ここにいる8人の顔写真が映し出されているが、解答の際にはこれがモニターとなるのであろう。
RYUSEI
RYUSEI
RYUSEI
RYUSEI
RYUSEI
RYUSEI
RYUSEIはそう言うと、おそらく自分の立ち位置であろう場所へと移動する。
否が応でも辺りは静まり返る。
広く、ひんやりとした空間にて、これからどんなことが行われるのか。
分かっているのは――誰かの化けの皮が剥がされるということだ。
RYUSEI
番組というものは、多くの人間が携わって構成されるのであろうが、どうやらRYUSEIは1人でそれをやるつもりらしい。
明らかに地上波の番組ではないだろうし、やり方は様々なのであろうが――色々な意味で先行きが不安ではある。
そんな橘の心配をよそにカウントダウンを始めるRYUSEI。
RYUSEI
しばらくの静寂。
その中で、RYUSEIがマイクを手にする。
RYUSEI
RYUSEI
RYUSEI
そう、始まるのだ。
この時は、まさか命を賭けることになるとは思っていない、史上最低最悪のクイズ番組が、静かに幕を上げる。