武永
おいおい、本当に始まったぞ。

神崎
クイズ――誰がやったのでSHOWか。

RYUSEI
さて、以上の8名のパネラーと共に参りましょう。

どこやも分からぬところに軟禁されてしまっている神崎達。
特にやることもなく、また脱出する手掛かりもないため、目の前にあるテレビを眺める。
つい今しがた番組が始まり、パネラー8名の紹介が終わったところだった。
神崎
――どうしました、タケさん。

ふと、武永からの視線が自分に向けられていることに気づいた神崎。
武永
いや、なんでもないんだ。

武永
それにしても、まだ年端もいかない高校生までクイズに参加させられてるなんてな。

武永
どこの誰が考えついたのかは分からないが、ひでぇことをしやがる。

神崎
えぇ、確かに――。

すでに番組のルールは司会のRYUSEIとかいう男により、ある程度説明されていた。
これから出題されるクイズは、過去に起きた未解決事件をベースにしている。
そして、クイズの答えとなる犯人は……パネラーの中に潜んでいる。
神崎
タケさん、これって――犯人対それ以外の人間っていう構図ができますよね。

武永
だな。

武永
犯人は自分の犯罪を暴かれないためにも、うまい具合に自分から疑いを逸らさなきゃならん。

武永
途中で討議する時間が設けられているというのも、その辺りの駆け引きをさせるためなんだろうな。

神崎
その、番組の趣旨は分かったんですが――降板ってなんでしょう?

武永
番組に出られなくなるってだけの話じゃねぇのか?

神崎
そうなんでしょうけど、なんか引っかかるんですよね。

神崎
降板って、そこまで重いものではないでしょう?

神崎
でも、この番組における降板って、なんだかペナルティーというか、罰みたいなこと位置付けのような気がして。

武永
まぁ、深く考えないでもいいんじゃねぇか。

武永
所詮はテレビだ。

神崎
――テレビにしては素人感があるというか、手作り感が強いように思えますが。

番組は淡々と続いているが、どこか寂しさのようなものがある。
途中、観客の拍手のようなものだったり、笑い声のようなものだったりが入るのであるが、それは明らかに場を盛り上げるために無理矢理に挿入されているように思えてしまうのだ。
RYUSEI
さぁ、それでは行きますよ!

RYUSEI
第一問!

RYUSEI
とある日のこと、ある家庭で女性が殺害されました。

RYUSEI
その女性、ごく普通の専業主婦として暮らしていましたが、なんと不倫をしておりました。

RYUSEI
その関係のこじれでしょうか――殺害されてしまうのです。

RYUSEI
これより、パネラーの皆さんと視聴者の方々には、再現VTRをご覧いただきます。

RYUSEI
それを観た上で、誰が犯人なのかをお答えください。

RYUSEI
それでは、参りましょう!

RYUSEI
女を殺したのは誰でSHOW!
