女子1
それじゃ、私達帰るね!
女子2
ばいばーい!
と、教室を後にした。
海奈(しいな)
ねえ、なんで教えたの?
海奈(しいな)
朝心配してくれたのは嘘だったの?
萌愛(もあ)
ごめん、唯一の友達だし気持ちに寄り添っていたかったの。
萌愛(もあ)
嘘をついてでもね。
海奈(しいな)
うん、萌愛は人を裏切るような子じゃないと分かってるよ。
海奈(しいな)
でもさ、教えたなら私が教えたんだって言ってくれればよかったじゃん
海奈(しいな)
私、怖かったんだから…!
萌愛(もあ)
うん、それはごめん。
海奈(しいな)
まあいいよ、さっき私を選んでくれたんだし。
萌愛(もあ)
別に…当たり前でしょ?
萌愛(もあ)
私が上手くやって行けると思う?
海奈(しいな)
うーん、やってみないと分かんないと思うけどな…
海奈(しいな)
ま、いーや、クレープでも食べに行こ。
萌愛(もあ)
え?うん、いいけど…
萌愛(もあ)
今から?
海奈(しいな)
うん、新しく出来たお店!
海奈(しいな)
美味しいって評判なんだよ!
海奈…楽しそう。
萌愛(もあ)
うん、海奈が楽しそうだから行こっかな!
海奈(しいな)
決まり!そうと決まれば早く行こ!
と、手を引かれる。
海奈、私の事信じてくれるんだ…
あえて何で情報漏らしたかは聞かない事に優しさを感じる。
海奈(しいな)
どうしたの?早く行こう。
萌愛(もあ)
う、うん。
萌愛(もあ)
なんでそんなに優しいの?
海奈(しいな)
え?
萌愛(もあ)
私の事、責められた時に売ってやりたいとか思ってるんでしょ?
海奈(しいな)
そんな事無いよ。強く言われたんでしょ。
海奈(しいな)
ちゃんと知ってるよ?
萌愛(もあ)
海奈。ごめんね?
海奈(しいな)
だからもういいってば!
海奈(しいな)
もしもいじめられても私、萌愛を恨んだりしないから!
萌愛(もあ)
海奈…!
海奈(しいな)
早く行くよー!
海奈(しいな)
お店、閉まっちゃうから。
そう言って学校を出た。