TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

君への想いは、ホンモノだから。

一覧ページ

「君への想いは、ホンモノだから。」のメインビジュアル

君への想いは、ホンモノだから。

3 - 君への想いは、ホンモノだから。 第3話

♥

17,955

2020年07月15日

シェアするシェアする
報告する

望月 陸

あっ…水野さん…?

水野 ひかり

…っ!?

水野 ひかり

(な、なんで…いるの!?陸くん!)

望月 陸

え、なんで??

水野 ひかり

あの…

水野 ひかり

(どうしよう…言い訳が思いつかない…)

望月 陸

水野さん、外で少し話せる?

水野 ひかり

うん…分かった…

水野 ひかり

ちょっと待ってて

水野 ひかり

店長に言ってくるね

望月 陸

うん

水野 ひかり

(なんでこんなとこで会っちゃうかなぁ~)

水野 ひかり

(せっかく、バレないように離れた場所でバイトしてたのに)

望月 陸

(水野さん、なんでこんな場所でバイトしてるんだ?)

望月 陸

(校則で禁止だってことくらい、知ってるよな?)

望月 陸

(校則破りそうな人には見えないんだけど…)

望月 陸

(もしかして、隠れてバイトしなきゃいけないくらい)

望月 陸

(家がすごく貧しいとか!?)

水野 ひかり

陸くん、おまたせ…

望月 陸

あぁ、うん…

望月 陸

…………

水野 ひかり

…………

望月 陸

うちの学校って、バイト禁止じゃなかったっけ?

水野 ひかり

…!

望月 陸

あのさ、別に話したくなかったらいいんだけど…

水野 ひかり

…うん、そうなんだけど…ね

水野 ひかり

(よりによって、陸くんに見つかるなんて!)

望月 陸

(水野さんがまさか…)

望月 陸

(禁止されてるバイトをしてるとは思わなかった)

望月 陸

バイト自体もそうだけど…なんでここ?

望月 陸

家が近いとか?

水野 ひかり

ううん

水野 ひかり

(逆に遠いんだよね)

望月 陸

学校からは少し遠いとこを選ぶってのはまぁ…

望月 陸

なんとなく分かるけど。禁止だしな

水野 ひかり

うん…

水野 ひかり

(そのとおりです…)

望月 陸

…………

水野 ひかり

(陸くんに、じっと見られてる?)

水野 ひかり

(私がどんな理由を話すか待ってるんだよね?)

望月 陸

あのさ──

水野 ひかり

私がここでバイトしてること

水野 ひかり

お兄ちゃんたち家族も、誰も知らないの…

水野 ひかり

(言っちゃった…っ!)

望月 陸

ふ~ん、誰も知らないんだ…

望月 陸

…って、はぁ!?

望月 陸

えっ、誰にも言わずにここでバイトしてんの?

水野 ひかり

うん…。数時間だけどね

水野 ひかり

(陸くんにはバレちゃったけど…)

望月 陸

へぇ~そっか~

望月 陸

(イイこと聞いたな♪)

水野 ひかり

だからお願いっ!

水野 ひかり

誰にも言わないでっ

望月 陸

…っ

望月 陸

(なんか、すげぇ懇願されてんだけど…)

望月 陸

どうしよっかなぁ~

望月 陸

(そういう顔されると、ちょっといじめたくなる…)

水野 ひかり

…っ

水野 ひかり

(あぁ…もう終わりだ…)

水野 ひかり

(明日にはいろんな人に広まってる気がする)

水野 ひかり

(それで、お兄ちゃんたちにもバレて…親にもバレて…)

水野 ひかり

(残念だけど、今日で終わりかな…ここでのバイトも)

望月 陸

この話の続きは、また学校でってことで!

水野 ひかり

えっ!?

水野 ひかり

(なんで今じゃないの…?)

望月 陸

明日の朝、教室の隣の空き教室で話そう?

水野 ひかり

でもっ──

望月 陸

大丈夫。それまでは誰にも言わねぇから

水野 ひかり

(絶対に行かなきゃいけないパターンじゃん)

望月 陸

(やべっ!すごく不安そうな顔させちまってる…)

望月 陸

ほら、バイト中だし…

望月 陸

あんまり外で長く話してるわけにもいかねぇだろ?

水野 ひかり

それは、うん…そうだけど…

望月 陸

(もしかして、俺が言いふらすって思われてる?)

水野 ひかり

本当に明日話すまで、誰にも言わない?

望月 陸

…っ!

望月 陸

(ヤバイ…!困った顔まで可愛く見えちまう…)

水野 ひかり

(この間、雨降りのとき駅まで送ってくれたし…)

水野 ひかり

(陸くん、見た目によらず…)

水野 ひかり

(優しいとこがあるのは分かってるんだけど)

水野 ひかり

分かった

水野 ひかり

明日の朝、空き教室へ行くね

望月 陸

うん、待ってる。じゃあな!

水野 ひかり

(陸くんを信じよう…)

翌日の朝

中川 柚

おはよ~、ひかり

水野 ひかり

おはよう…

中川 柚

ん?なんか疲れてない?

中川 柚

顔、暗いよ?

中川 柚

(いつも朝は元気なのになぁ)

水野 ひかり

(言えないよ…)

水野 ひかり

(陸くんのことが気になりすぎて、眠れなかった…なんてさ)

水野 ひかり

(なんか言い方によっては、色々誤解を招きそうだし)

中川 柚

…?

望月 陸

おはよ~、水野さん!

水野 ひかり

お、おはよう…

水野 ひかり

(陸くん、なんか口元が笑ってる!?)

水野 ひかり

(なにか企んでるんじゃ…?)

ひかりの後ろの自分の席に座る陸。そして──

ポンッ

水野 ひかり

…!?

水野 ひかり

(頭ポンってされた…!?)

中川 柚

…!?

中川 柚

ちょっと~、望月くん!

中川 柚

ひかりにちょっかい出さないでよね~!

望月 陸

別にそんなんじゃねぇって。なぁ?

水野 ひかり

…う、うん

中川 柚

(ひかり?)

中川 柚

(なんかやっぱり、元気ないような気が…)

水野 ひかり

柚ちゃん、私ちょっとお手洗いに行ってくるね?

中川 柚

うん、分かった~

中川 柚

もうすぐチャイム鳴るし、早く戻ってきなよ?

水野 ひかり

うん!

中川 柚

(授業の準備でもしようっと…)

水野 ひかり

(きっと私が教室を出たら、陸くんも来るよね?)

望月 陸

…………

望月 陸

(時間あまりねぇし、手短に話をしてくるか!)

水野 ひかり

あっ…

水野 ひかり

(陸くん、ドア閉めちゃった…)

水野 ひかり

(まぁ、他の人に聞かれちゃまずいし…いっか)

望月 陸

上手いこと抜け出せたじゃん笑

水野 ひかり

バイトのことは、柚ちゃんも知らないし…

望月 陸

ほんっと、誰も知らねぇんだな

水野 ひかり

そうだよ…言ってないもん

望月 陸

時間もねぇし、単刀直入に言うぞ?

望月 陸

ひかりちゃんから、キスしてくれたら黙っててあげるよ

水野 ひかり

…えっ!

望月 陸

…ほら、早く

水野 ひかり

(唇に指あててるってことは…唇にってこと!?)

水野 ひかり

そ、そんなこと…っ

望月 陸

望月 陸

ははっ。ウソ、ウソ

望月 陸

誰にも言わないって。そのかわり…

水野 ひかり

(今度は、なにを交換条件を持ち出す気!?)

望月 陸

俺と──
loading

この作品はいかがでしたか?

17,955

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚