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松田麻衣子
松田麻衣子
松崎陸
松田麻衣子
松田麻衣子
陸が鋭い視線を麻衣子に向ける
松田麻衣子
松田麻衣子
松崎陸
陸は麻衣子を無視してそのまま歩き出した
駅から電車に乗り最寄り駅で降りたが
家とは違う方向に歩いていく
陸が向かっていたのは川原だった
ほんの少しだけ陸の心を癒してくれる場所
でもその途中で人とぶつかってしまい
浜松イル
ぶつかった少女が頭を下げた
松崎陸
そう言いつつ相手の方に視線を向ける
彼女の腕に着けてあるリストバンドが気になった
自分のと同じメーカーで色違い
でもそれだけではなく
直感的に何かを感じた
陸はイルの腕を掴むと
そのまま川原に向かって歩き出した
浜松イル
浜松イル
松崎陸
いつもと変わらないとても穏やかで静かな場所
そこで我に返った陸は
イルの手を離して頭を下げた
松崎陸
松崎陸
松崎陸
浜松イル
突然、見知らぬ人に連れてこられ
イルの心は不安でいっぱいになっていた
そんなイルの目の前で
陸は突然リストバンドを外した
浜松イル
浜松イル
松崎陸
松崎陸
初めて見る自分以外の人の傷に
イルの心が少しだけ締め付けられた
今までずっと
こんなことをしているのは自分だけだと思っていた
でも目の前の彼は自分と同じことをしている
イルは勇気を出して左腕のリストバンドを外した
陸もイルも
自分以外の誰かに傷を見せるのは初めてだった
浜松イル
浜松イル
浜松イル
松崎陸
浜松イル
それから少しずつ
二人はお互いのことを話し始めた
学校のことや家のこと
イルは圭子とのこと話し
陸は海のことを話した
しばらく話した後で
陸がポケットからある物を出した
松崎陸
浜松イル
松崎陸
松崎陸
松崎陸