松崎陸
浜松イル
松崎陸
松崎陸
松崎陸
イルは驚きを隠せなかった
ついさっき会ったばかりでまだ名前も知らない
そんな相手から突然言われた言葉
陸は真っ直ぐな視線をイルに向ける
普段、男子と話すことなどないイルは
自分に向けられる視線に戸惑い
陸も少しだけ緊張していた
けれど陸は
イルのことは信じられるような気がしていた
容姿だけで人を判断したりせず
向き合ってくれる相手かもしれない
だからこその願いだった
浜松イル
松崎陸
松崎陸
松崎陸
松崎陸
浜松イル
松崎陸
松崎陸
浜松イル
松崎陸
浜松イル
松崎陸
松崎陸
陸が言い終わる前に
イルは自分のカッターを差し出した
浜松イル
浜松イル
浜松イル
そして二人は
もう一つのある誓いを立てた
イルは陸のカッターで
陸はイルのカッターで
お互いに相手の腕に傷をつける
もう二度と自分を傷つけないように
二人にとってそれは
誓いの儀式のようなものだった
松崎陸
浜松イル
松崎陸
浜松イル
お互いの傷を覆うように腕を握って
その手と手をそっと合わせた
松崎陸
浜松イル
松崎陸
浜松イル
松崎陸
浜松イル
それから直ぐに傷口を洗い
絆創膏を貼ってリストバンドで隠した
まだ腕はズキズキと痛んでいたが
全く気にならなかった
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