自分の気持ちを隠し続けて 幾日か経った。
今日も実況につきあわされて
それが終わればコンビニに買い物に行く。
夜食を買いたいという ガッチさんの提案だった。
牛沢
俺もう眠いんだけど
ガッチマン
ごめんねぇ
ガッチマン
プリン買ってあげるから許して
俺より数歩先を行くその足元を見ながら
仕方なくついて行く。
ガッチマン
何買ったの?
牛沢
普通に酒とつまみだけど
牛沢
ガッチさんは…
ガッチマン
俺はこれ!
ビニール袋の中を俺に見せつける。
牛沢
うわ…この時間にラーメン…?
牛沢
太りそう…
ガッチマン
でも新商品だよ?
ガッチマン
食べたいじゃん!
牛沢
まぁわかるけどさ…
牛沢
いい歳なんだから無理しちゃだめだよ
ガッチマン
俺はまだまだ現役ですぞ
牛沢
ゼノじいちゃんみたいだな
ガッチマン
ごめん俺そのネタわかんねーわ
牛沢
H×Hちゃんと見て
ガッチマン
履修しておきます…
そんなくだらない会話をしながら 夜道を家まで歩く。
ガッチマン
うっしーさ
ガッチマン
ちょっと聞きたいことあるんだけど
牛沢
ん?
俺はスマホを見ながら返事をする。
またしょーもない話だろうか。
ガッチマン
いつも俺が実況してるとき
ガッチマン
なんで俺の動画見てるの?
牛沢
へっ…?
ガッチマン
いやまぁ見てくれるのは嬉しいけど
ガッチマン
何がそんなにいいのかなって
ガッチマン
…変な笑い方してるし
俺は驚いて一瞬立ち止まる。
ガッチマン
しかも俺のソロのホラーじゃん
ガッチマン
苦手なんでしょ?
本当のことを言おうか少し迷ったが
俺は保身に走ってしまった。
牛沢
いや、ほら
牛沢
耐性をつけようと思ってね?
怪しまれないように それっぽい理由をつけて。
ガッチマン
まったく…
ガッチマン
嘘が下手だなぁ
牛沢
!!??
ガッチマン
ねぇ、公園寄ってこ
俺の腕を引っ張って 近くの公園に向かう。
牛沢
ちょっ…
牛沢
離して…!
俺の言葉も無視して ずんずんと進んでいく。
公園のベンチに座らされ その隣にガッチさんも座る。
冷たい風が頬をかすめた。
ガッチマン
腕引っ張ってごめん
ガッチマン
でもさ…
ふぅ…とため息をつく。
ガッチマン
気付いてたんだよね
ガッチマン
うっしーの目線がいつも俺に向いてること
牛沢
は…?
ガッチマン
あんなに見られてたらさ
ガッチマン
流石に俺でも気付くよ?
確かにずっと見ていたけれど。
バレないようにしていたつもりなのに。
この流れでもかなり驚いているのに
ガッチさんの次の言葉に 俺は驚愕した。
ガッチマン
うっしーさ
ガッチマン
俺のこと好きでしょ?
TO BE CONTINUED…