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玄関を開けると静まり返ったリビングで 1人ソファーに座っている涼太の姿があった。
涼太
声は穏やか。けれど…… その響きには一切の体温が宿ってない。
〇〇
涼太
静かに立ち上がりこちらへ近づいてくる。 彼の圧倒的なオーラと、一切揺るがない瞳。 その「正論」と「静かな怒り」に追い詰められ、私は息をすることさえ忘れてしまいそうになる。
涼太
涼太の手が私の頬を掠め、壁に添えられる。
〇〇
その冷たさに耐えきれず、私は涙を零した。 すると涼太の眉がわずかに、痛ましそうに動いた。
涼太
次の瞬間、抗えないほどの強さで抱き寄せられた。 彼の胸の鼓動は、さっきまでの冷静な態度とは裏腹に、驚くほど速く力強く打っている。
涼太
耳元で囁かれる、熱を帯びた本音。
涼太
私の涙を指で掬いそのまま愛おしそうに口づける。 そこには怒りよりも深い底なしの、情熱が宿っていた。