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先輩〜真実〜

第1話 - 先輩〜真実〜

2019年06月02日

#恋愛

恋音

葵

あーい

愛

葵、亮先輩も

亮

元気かー？

愛

はい

愛

2人ともごめんなさい

亮

謝るなよ

葵

愛は悪くないよ

愛

ありがとう

葵

あ、今日ね…………

3人は今日のことについて話し出す

葵

…っと、このあと用事あるから帰るね

愛

あ、そっか

愛

今日はありがとう

葵

また明日来るから待っててね

愛

うん

葵

ばいばーい

愛

…………

愛

先輩

亮

ん？

愛

葵に告白したんですか？

亮

……してない

愛

……そうですか

愛

先輩、嘘つかなくていいですよ？

亮

は……？

亮

俺本当に告白とかしてないぞ？

愛

それは本当だと思ってます

亮

じゃあ、嘘って？

愛

先輩、葵のこと好きじゃないですよね？

亮

好きだよ

亮

何言ってんの笑

亮

好きじゃなかったらお前に相談とかしないぞ笑

愛

その時は、葵のこと好きだったんですよ

愛

だけど、今は葵のこと好きじゃない

愛

そうですよね？

亮

…………

亮

なんで

亮

なんで気づいたんだ

愛

先輩を見てればわかります

愛

先輩、私に相談してきた時みたいに葵のこと見てないですよね

愛

それに、自分のこと好きになってもらおうともしてないし

亮

……

亮

そうだよ

亮

俺は葵のこと好きじゃない

亮

でも、前は本当に好きだった

亮

だけど、いつの間にか他に気になるヤツができた

愛

え、そうなんですか？

亮

お前、俺の嘘には気づいてたのに

亮

そこには気づいてなかったのかよ…………笑笑

愛

全然気づきませんでした

亮

いつも、明るくて何も考えてなくて

亮

自分のことは後回しで、他人を優先させて

亮

辛くても相談しなくて泣き虫で

亮

バカでドジで

愛

ちょっと先輩、全部悪口じゃないですか

亮

でも、そんなとこが可愛くて

亮

気づいたら好きになってた

愛

先輩、それは誰のことですか？

亮

まだ気づいてなかったのか

亮

やっぱ鈍感だな

愛

え、え

亮

しょうがない

亮

ちゃんと言うよ

亮

俺は愛が好きだ

亮

俺と付き合ってくれませんか？

愛

え、うそ……

愛

先輩がそう思ってくれるなんて……

愛

嬉しいです……

愛

でも、なんで嘘ついてたんですか？

亮

それは、葵のことが好きだからお前に相談したのに

亮

そのあと、ほかのヤツ好きになるとか

亮

軽い男だって思われたくなかったから……

愛

ふふっ

愛

先輩、そんなこと思いませんよ

愛

先輩はそんな人じゃないってわかってますから

愛

先輩は優しくて、不器用で面白くてかっこよくて

愛

いつも一生懸命で、とてもいい人なんです

愛

そんな先輩だから、私は先輩を好きになったんです

亮

え、、今なんて？

愛

だから、私は先輩のことが好きです

亮

マジで？

愛

はい…先輩が葵のこと好きだった時より前から

愛

ずっと……ずっと先輩のことが好きです

亮

じゃあ、俺と付き合ってくれる？

愛

……ごめんなさい

愛

先輩とは付き合えません

亮

なんで……？

愛

それは…………

愛

ごめんなさい

愛

言えません

亮

そっか……

亮

でも俺は諦めないから……

亮

愛の気持ちが変わったら教えて……

愛

はい……ごめんなさい

亮

謝るなって

愛

はい…………

愛

ありがとうございます、先輩

愛

私を好きになってくれて……

亮

おう……

亮

1つ、話していい？

愛

？

愛

はい

亮

俺な、葵のことが本当に好きだった

愛

……

亮

とは言えない

愛

え？

亮

俺は、多分葵のことが好きだって自分に言い聞かせたかったんだと思う

亮

その理由わかる？

愛

いえ……

亮

きっと、お前に出会った時からお前のこと好きだったんだと思う

亮

いや、好きだったんだ

亮

お前のキラキラ輝く笑顔にひかれたんだ

亮

その笑顔見た瞬間お前に一目惚れした

亮

それから、どんどんお前への気持ちが大きくなっていった

亮

けど、お前は普段から他のヤツと楽しそうにしてたし

亮

俺なんか眼中にないんだろうって諦めてた

亮

だけど、想いが増していくから俺は

亮

葵が好きだって無理やり思い込ませようとしてた

亮

最低だよな

亮

お前の大事な友達を利用するなんて

亮

ごめんな……

愛

先輩

愛

先輩は本当に優しいですね

亮

え？

愛

先輩はいつでも私のこと気遣ってくれて

愛

いつも笑わせてくれて

愛

励ましてくれて

愛

先輩がいなかったら今の私はいませんでした

愛

先輩は私の笑顔に惹かれたって言ってくれましたけど

愛

その笑顔をつくったのは先輩ですよ

愛

先輩を見ると

愛

先輩と話してると

愛

自然と笑顔になるんです

愛

嫌なことも吹っ飛ぶんです

愛

先輩は私の元気の源なんですよ

愛

だから

愛

ありがとうございます

愛

本当に…………

亮

愛……

ギュッ

愛

せんぱ……い

亮

…………

愛

先輩……

亮

好きだよ

亮

大好きだよ

亮

どんなお前でも俺は必ず受け止める

亮

だから、無理して笑う必要は無い

亮

笑いたい時は思いっきり笑え

亮

泣きたい時は思いっきり泣け

愛

せんぱい…………

愛が泣き出す

亮

ただし、泣く時は俺の前で泣け

亮

俺がお前の涙受け止めるから

亮

お前を笑顔にさせるから

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恋音

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