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ゴォオオオオ…
下からビル風が吹き抜ける
F
ビルの屋上には少女が
真っ黒なスーツを着ている少女は
単眼鏡を覗き続けている
F
不意に腰に取り付けた小型スピーカーを取り出す
ジジッ
F
F
F
F
F
F
私はロボット
大佐と少佐が言っていた
私の両腕は生まれた頃から冷たかった
だから信じて疑わなかった
だって恩人だから
恩人だったから
少女
少女
少女
その少年はモアと名乗った
私たちは同い年だった
モアは仕事中もよく話しかけてきた
同じ部屋だったから、夜もうるさかった
邪魔でしかなかった
ここは敵国の巣
一定以上の関わりを持ってはいけないから
いずれ殺す相手だから
モア
少女
モア
少女
モア
モア
モア
少女
少女
モア
モア
少女
モア
モア
少女
モア
モア
少女
モア
少女
モア
モアは知らない
私にはコードネームがある
普段はそれで呼ばれているのだ
名前なんていらない
少女
モア
モア
モア
少女
モア
モア
少女
少女
モア
モア
モア
少女
少女
少女
モア
少女
モア
モア
少女
モア
モア
モア
少女
モア
少女
報告ありがとう 元気そうで何よりだ
こちらではそろそろ戦争を開始する空気が流れ出している
もう少しでそこから出られるかもな
少佐より
少女
少女
ゴォオオオオ…
手紙は全て燃やす
でないと見つかってしまう
少女
ここから出られる
つまりもう少しで私は大量殺人を犯す
みんな殺す
モアも_____
少女