テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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名無しだった私は...

第10話 - 10話

200

2025年02月02日

#夏目友人帳

#ねたばれちゅーい

#的場

凛🐶

的場

こいつはちっとは使えるかな

鈴

.........

鈴

(夏目さんと、猫ちゃんの...匂い)

鈴

(この近くに、いる...？)

部下

当主、どうでした？

的場

1匹捕まえたよ

的場

使えるかどうか分からないが

部下

妖怪たちに噂が広がったせいかここら辺もすっかり少なくな...

的場

ｼｯ

的場

そこの茂み

部下

妖怪ですか？

的場

いや、

鈴

...、

的場

...気のせいか

部下

それが、どうも少年のようなのですが、

部下

この屋敷の前で捕まったらしく

的場

ほぅここに簡単に近づけりるとは、面白いですね笑

鈴

(まさか...夏目さん、？)

部下

西側の牢に入れさせています

部下

持っていた荷物は霧の間に

的場

.......

的場

階段の下になにか居ますね

的場

何者です？出てきなさい

夏目

...っ

夏目

飛び出す

的場

...あれは

鈴

(夏目...さん、)

的場

腕を掴む

的場

お久しぶりですね

的場

夏目貴志くん笑

夏目

鈴

(夏目さんのドジ)

夏目

うっ

的場

こっそり上がり込んでくるなんて、まるで猫か妖怪のようですね笑

夏目

ちっ、違う！そちらの妖怪に無理やり連れ込まれたんですよ

的場

おや

的場

それは失礼しました

的場

けれど、ちょうどよかった

的場

そろそろお話したいと思っていたんですよ笑

的場

そういえば、今日は一緒では無いのですか？あの猫は笑

的場

お茶でもどうぞ

夏目

.......

的場

大丈夫ですよ

的場

毒なんか入ってません

的場

随分嫌われたようですね

夏目

それより、要件はなんですか

的場

以前も言ったでしょう

的場

君に興味があると

的場

的場一門に入りませんか？

的場

夏目貴志くん

鈴

...!!

夏目

...!!

的場

あれから、君のことを色々調べました

的場

ご両親が亡くなってから、親戚筋を転々とさせられたそうですね

的場

一度は施設に預けられたこともあるとか

的場

君の言動に怖がった子達がいたせいで、直ぐに出ることになりましたが

夏目

.........!

的場

さぞ大変だったでしょうね笑

的場

自分には見えているのに他人には見えない

鈴

........

的場

その中で生きていくのは

的場

私のところに来ればそんな心配はない

的場

みんな理解者だ

的場

君の言動を怖がる者も、不気味がって避けるものもここにはいない

的場

無理解な人間と生活する苦しさも...

夏目

お断りします

鈴

的場

何故です？笑

夏目

辛い時があったのは事実です

夏目

でも、心優しい人にも出会いました

的場

例えば、今お世話になっている藤原夫妻ですか？

夏目

...!!

的場

しかし、本当に君の全てを知り、受け入れてくれているのですか？

的場

君に妖が見えていることを2人は...

夏目

貴方には関係の無いことだ！

夏目

帰ります

的場

まだ話は終わってません

的場

分かりませんね

的場

てっきり他人に冷たくされ育ってきたせいで、妖怪に心を奪われ、肩入れしているのかと思いましたが

的場

そうでも無いようだ

的場

何故妖怪に肩入れするのです？

的場

彼らは人を惑わし、裏切る

夏目

的場

あなたも経験があるでしょう？

的場

しかも1度や2度じゃ無いはずだ

夏目

...確かにそうです

夏目

でも、それだけじゃない

夏目

そうじゃない妖にも、

的場

たくさん出逢えた...ですか？

夏目

何がおかしいんです！

的場

押さえつける

夏目

っ

的場

さっきと同じことを言ってますよ

的場

もしかして、君は人と妖怪が同じだとでも言うんですか？

夏目

...っ鈴もそうでしょう！

的場

妖の血が入っているものは皆妖です

的場

私が契約していなければ未来、大きな被害を受けていたかもしれない

夏目

なっ

鈴

......

的場

私は式でなかったら半妖だろうと信用も信頼もしませんよ

的場

元々妖狐とは人を騙す妖なのだから

夏目

貴方は、鈴の辛さを知っていながら！

的場

...!!

斑

ｶﾞｱｱｱ

夏目

先生！

斑

夏目

的場

おや、いたんです）

的場

猫も

斑

行くぞ夏目

的場

札を投げる

斑

...!!

ニャンコ先生

フグッ

夏目

ニャンコ先生！

的場

君は危険ですね

的場

すっかり妖怪に心を奪われてしまっている

的場

目を覚ましない

的場

刃物を出す

夏目

ダメだ！

的場

退きなさい

的場

君のそばに居るのは妖怪にとって何らかの利益があるからです

的場

君が好きなわけでも、愛情を感じている訳でもない

鈴

····

夏目

……、

的場

そこを退きなさい

夏目

っ

的場

退きなさい

的場

...はぁ

的場

牢にほおりこんでおけ

鈴

はい...

妖

ーーーーー

仲間の妖

ーーーーーー

夏目

ーーーーー

鈴

夏目...さん、

夏目

...すまない、鈴

夏目

嫌なことやらせて

鈴

札を剥がそうとする

鈴

.....ｯ

夏目

鈴！

夏目

やめろ何してんだ！

鈴

主様...居ないすきに、逃がそうと思って

鈴

札を全て剥がす

鈴

鍵、これ

夏目

鈴、手を怪我している

夏目

見せてみろ

鈴

...大丈夫

鈴

早く出て

鈴

主様に見つかる前に

妖

お前らも早く逃げろ！

夏目

足音...

夏目

鈴、今すぐ札を...

的場

気になってきてみれば、

鈴

ﾋﾞｸｯ

的場

どうやら、君は妖怪を手懐ける力があるようだ

夏目

手懐けるなんて、

的場

現に私の式であるこの子を使って牢を開けようとしていたではありませんか

鈴

ち...違っ...私が勝手に...

的場

.........

鈴

ﾋﾞｸｯ

的場

あの妖達も君が手引きをしたの？ﾆｺ

鈴

...違う

的場

では、そちらの猫？

的場

それとも...

妖

ﾌﾝ手引きなどしなくとも我々の仲間ならここに忍び込むことなど簡単...

的場

-----------

妖

ｳｯ...ｱﾞｱﾞ痛い...ｯ

夏目

...どうした

鈴

ﾄﾞｸﾝｯ

鈴

ｱﾞｯ

鈴

倒れ込む

夏目

鈴！

鈴

(心臓...強く握られてるみたい...ｯ)

鈴

ﾌｩｰ...ﾌｩｰ

夏目

何をしてるんです！

的場

罰を与えているのですよ

的場

妖怪が人様の家に勝手に忍び込むなんてね

的場

それと、私の式でありながら命令に背いた愚か者に

的場

-----------

妖

ｳｯｱﾞｱﾞ

鈴

…...ﾊｧﾊｧ（涙目

夏目

やめてください！鈴はただ俺を助けようとしただけです！

夏目

それにこの妖怪は関係ないでしょ！

的場

私の物をどう扱おうが私の勝手でしょう

的場

この妖怪は見せしめですよ

的場

どうやら使えそうもない妖怪ですし、人間にも随分な態度だ

夏目

お願いだからやめてくださ...

夏目

ｳｯ

夏目

突き飛ばされる

ニャンコ先生

やれやれ

ニャンコ先生

そろそろ本気で黙らせてやってもいいんだぞ夏目

夏目

先生…

ニャンコ先生

こういう半端に力のある奴に手加減するのが1番面倒なのだ

的場

半端とは、言ってくれますねぇ笑

的場

これでも一応、的場一門当主なんですがっ

的場

札を投げる

ニャンコ先生

2度も食らうか！

ニャンコ先生

光る

的場

また逃げられましたか...

鈴

ﾊｧﾊｧ...

部下

どうします

的場

特別な牢に入れておけ

的場

生半可な力の札じゃ縛り付けてはおけないからな

的場

まぁこっちには真名があるから逆らえないだろうけど笑

部下

はっ

鈴

(こちらを見てもくれない...)

翌日

鈴

..............

鈴

(...流星群、行けそうにない...)

鈴

(主様を...失望させてしまった...)

鈴

(でも...夏目さんは、関係ないのに、巻き込むのはダメ...だと思ったから、)

鈴

(.....もう...我儘聞いてはくれない...)

鈴

(学校にも、行かせて貰えないかも知れない...)

鈴

...ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

部下

折檻の時間だ

部下

ついでにこいつらの練習台になってもらうぞ

鈴

.........

部下

術を使う

鈴

...ｯｯ

鈴

(苦しいっ...痛い...っ)

約束の日の夜

鈴

.................

鈴

(もう...抜け出してしまおうか、)

鈴

(でも...それだと、さらに主様に嫌われてしまう.....)

鈴

(.....私は...何をしてるんだろ...)

鈴

...あ、流れ星...

鈴

(どうか、主様に許しを貰って...また、学校に行けますように...)

鈴

(また...みんなとお出かけ...出来ますように)

的場

ガラにもなくお願いごとでもしたの？笑

鈴

...!!

鈴

主...様...

的場

.......(あの傷...)

的場

(ﾁｯ...私は閉じ込めておけと言っただけなんだがな)

的場

流れ星という言葉をよく知っていたね笑

的場

夏目くんにでも教えてもらったのかな笑

的場

それとも学校のお友達かな

鈴

.........、

的場

ごめんの一言でも期待して来たんだけどだんまり？

鈴

...逆らったことは、ごめん...なさい

的場

まるで夏目くんを出そうとしたことは悪くなかった、と言っているみたいだね

鈴

...........

的場

いつからそんな考えになるようになったのかな

的場

それとも人間でいう反抗期に入ったから？笑

次回♡10

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