紫雲の病室に入って来た少年は、
少し緊張した面持ちだった。
紫雲 かぎり
ナーガ
紫雲 かぎり
ナーガ
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
ナーガ
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
ナーガ
そう言いかけて、
緩む顔を叩いた。
紫雲 かぎり
ナーガ
ナーガ
紫雲 かぎり
褒められて嬉しいのだろう、
一旦引き締めた顔が
また少し緩んだ。
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
ナーガ
ナーガ
ナーガ
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
ナーガ
ナーガ
ナーガ
紫雲 かぎり
ナーガ
紫雲 かぎり
ナーガ
”日内は知ってんのに”
とどこか拗ねたような顔をして
言われると
紫雲は微かに笑みをこぼした。
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
ナーガ
紫雲 かぎり
ナーガ
紫雲 かぎり
ナーガ
ナーガ
そう言ってナーガは
スマホの画面を見せた。
紫雲 かぎり
ナーガ
ナーガ
紫雲 かぎり
ナーガ
紫雲 かぎり
ナーガ
紫雲 かぎり
ナーガ
紫雲 かぎり
ナーガ
それから二人は
他愛もない話しをする。
紫雲 かぎり
ナーガ
ナーガ
紫雲 かぎり
そうして時間は
あっという間に流れていく。
ナーガ
ナーガ
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
ナーガ
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
ナーガ
ナーガ
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
ナーガ
最初に会ったときとは
打って変わって
明るい表情を浮かべ
ナーガは病室を後にした。
一息吐くと、
入れ替わるように
滝津が病室に入って来た。
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
ナーガについては
滝津も紫雲から聞いていた。
滝津 七星
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津 七星
紫雲 かぎり
その言葉を聞いて、
紫雲は笑みをこぼす。
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津がおずおずと尋ねてきた。
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
紫雲が驚きの表情を浮かべたので、
滝津もまた驚きを隠せなかった。
滝津 七星
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲の脳裏を過ったのは
篠崎美兎花(しのざき みとか)の姿だった。
パパ活をする子に私的な制裁を下す、
クズ野郎に殺された
罪の無い子。
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津は紫雲の顔を覗き込む。
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲は慌てて否定し、
紫雲 かぎり
そう言った声が
震えた。
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲は
手を強く握りしめる。
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
その言葉を聞いて、
紫雲は大きく目を見開き、
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
と呟いて、
俯いた。
紫雲 かぎり
滝津は黙って
紫雲の頭を抱き寄せると、
彼の目から
大粒の涙がこぼれ落ちた。
紫雲 かぎり
自分は救われなくていい、
ずっと暗闇の中でいい、
そう思っていたのに。
美兎花の言葉で、
暗闇に光が射したような
そんな気がした。
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
脳裏を過ったのは、
どこか自慢げに笑う
彼女の顔だった───。
・
・
『呼び名』 END