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卑 怯 × 速 星 / 短 編 集 .

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卑 怯 × 速 星 / 短 編 集 .

10 - :読切 「  目 隠 し .  」

♥

501

2025年08月02日

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「  目 隠 し .  」

 

…… ん 、ぼんさん 、
なに … それ …… っ

俺の声は 自然と小さくなった 。

視界の端で 、ぼんさんが 俺のネクタイを 手にしてるのが見えた 。

いつも 首に巻いてる 、俺のもの 。

取り外された それが 、 ふわりと宙を舞って …… 。

 

おんりーちゃん 。

 

ちょっとだけ 目 、
閉じててくれる?

ぼんさんの声は … いつもより低くて 、静かだった 。

逆らえない温度で 、 すっと心に染みてくる 。

俺が 戸惑いながらも まぶたを閉じると 、 すぐに 何か 細い布が目元にあてられた 。

たぶん 、 ぼんさんの持ってた 黒い布 。 視界が真っ暗になった 。

 

わ 、ま ッ 、待って 、…
ッ な 、なにすんの …… っ

 

大丈夫 、怖くない 。

 

ちゃんと 、触る前に
声かけるから 。

ちゃんと 、って 何 … ッ 、?

その言葉のあと 、 耳元に落ちてきた吐息に 、 びくっと肩が跳ねた 。

何も見えないだけで 、 こんなにも 感覚が研ぎ澄まされるんだ 。

ぼんさんの手が 、 俺の腕をつたって 、 やがて 両手首を上に引っ張る 。

 

これ 、使うね

また あのネクタイだ 。 手首が重なった状態で 、 やわらかく 結ばれていく 。

逃げられない 。

そう思った瞬間 、 胸の奥で 何かが熱を帯びた 。

 

… ぼ 、んさん …… っッ

声が うわずる 。

ぼんさんの手が頬をなぞって 、 喉元を通り 、 シャツの隙間に指先が入ってきた 。

くすぐったい

でも 、それだけじゃなくて ……

 

… なんかっ 。
へんなの …… っ 、

 

… ッ ぁ 、ぁあ …… っ゙ ♡

自分の声が 、思ってたより いやらしくて 、焦る 。

でも 、ぼんさんは何も言わずに 、 俺の身体の上で ゆっくり動いてくる 。

目隠しのせいで 、 どこに触れられるのか分からない 。

予想できないから 、 ひとつひとつが 強烈に響く 。

 

そんな声出すって …… 、
おんりーちゃん …
すっごい感じてるね?笑 。

 

っあ 、ぅ 、
うるさ …… ぃ 、っ //

 

…… ん 、あっ゙ 。♡
、や ッ … だ …… っ /

ネクタイの布が 、 手首の下で わずかに擦れる 。

それだけで 妙に意識してしまう 。

自分が縛られてること 。 見えない状態で 、 ぼんさんにされてること 。

 

ねぇ 、
もっと聞かせて 。?

 

…… おんりーちゃんの 、
可愛い声 。

 

っや 、だめ …… ッ 。//
それ ッ 、言わないで …… /

 

恥ずかしぃ 、の …… っ

布越しの世界に閉じ込められて 、 音と感触しかない 。

その世界の中で 、 ぼんさんの声と手だけが … 俺の全部を支配していく 。

 

… おねがい ッ゙ 、
ぼんさぁ゙ 、ん …… っ /

 

うん 。可愛すぎて 、
もう 我慢できないから …
覚悟してて 。

最後の言葉が 、唇のすぐ近くで 囁かれた 。

俺の心臓は 、 もう ずっと前から ── 手首よりも 強く 、きつく 、縛られている 。

[ 終 ]

人間って 目隠し状態で 性行為をすると 感度が高くなるらしいね …… ?

卑 怯 × 速 星 / 短 編 集 .

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コメント

4

ユーザー

もう目隠しが良すぎる…神ですか?

ユーザー

今 回 も 最 高 す ぎ ま し た … 投 稿 さ れ て す ぐ 見 れ な く て す い ま せ ん 、 遅 く な り ま し た が フ ォ ロ ー 失 礼 し ま す !

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