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ツアー3会場目
俺らは楽屋で話していた
佐久間大介
佐久間が佐久間らしくない暗い声で言う
その目にはうっすらと隈が見える
後でメイクで隠すけど、顔も疲れている
それはみんな同じだ
阿部亮平
小さく、呟いてみる
けれど、その言葉は誰にも拾われず、空中をふわふわと漂うだけだった
ファンのみんなの前から姿を消した1週間後
俺らの前からも、康二は姿を消した
康二がいない8人での仕事があった
みんな、楽屋でスマホをいじったり台本を読んでいた
俺は机に参考書を広げ、昨日やり残した勉強を片付けていた
すると、何やら廊下からバタバタと足音が聞こえ、ドアが勢いよく開いた
マネージャー
マネージャー
岩本照
マネージャーはひどく青ざめた顔をしていた
マネージャー
マネージャー
その後、康二はマネージャーが呼んだ救急車で運ばれた
マネージャーは康二の家に行ったマネージャーから連絡を受けて走ってきたらしい
息を切らしながら、なんとか言い終えた
マネージャー
マネージャーが申し訳なさそうにめめの方を見る
目黒蓮
マネージャー
その後、俺らは病院へ向かった
向井康二
佐久間大介
向井康二
少し、悲しそうな笑みを浮かべる康二
阿部亮平
向井康二
向井康二
急に康二が真剣な面持ちで話を切り出した
向井康二
みんな、俺の表情と声のトーンで、俺が真剣やということに気付いてくれた
そして、俺は、震える唇を無理矢理開き、声が震えんように、腹に力を入れて声を出した
向井康二
全員がはっと息を呑むのがわかった
みんな、目を見開き、驚いている
向井康二
病気に、なってしまってごめん
今まで、言えへんくてごめん
困らせちゃって、驚かせちゃって、ごめん
たくさんの、ごめんが入った、とても重い"ごめん"だった
渡辺翔太
しょっぴーが、低い声で、唸るように言った
渡辺翔太
渡辺翔太
向井康二
もう、今の俺にはごめんしか言えなかった
深澤辰哉
向井康二
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
向井康二
今の俺では、その言葉は素直に受け取れない
やって、俺はこれから、みんなに酷いことをするから
向井康二
向井康二
精一杯の笑みを浮かべて、俺はみんなを病室の外へと促した
向井康二
その後、俺はまとめておいた荷物を持って少し遠い病院へと移動した
ライブのMCになった
康二がいないライブは、やっぱりどこか違う
ファンのみんなの表情も、心做しか暗い気がする
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
ふっかを照らしていたライトが、翔太に移る
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
次はラウールに移る
俺はもう、正直泣きそう
ラウール
ラウール
ラウール
ラウールは困って左右を見る
深澤辰哉
ラウール
ラウール
可愛いガッツポーズを作り、ライトは佐久間へ
佐久間大介
佐久間大介
佐久間大介
佐久間大介
佐久間大介
涙を堪えながら、なんとか言葉を紡ぐ佐久間につられ、俺達も泣きそうになる
翔太なんか、もう涙溢れてるし
佐久間大介
佐久間大介
佐久間大介
ライトが俺に移る
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
そこで、俺は深くお辞儀をした
そして、目の前が暗くなった
今、俺が伝えたいことは伝えた
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
目黒蓮
目黒蓮
目黒蓮
目黒蓮
目黒蓮
岩本照
岩本照
岩本照
岩本照
岩本照
岩本照
岩本照
岩本照
岩本照
そこで、最後の曲が流れ始めた
俺たちは、涙を流していた