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兄との約束【HUNTER×HUNTER】

第4話 - ダイイチ×ノ×シレン

204

2024年08月04日

#HUNTER × HUNTER

#HUNTER×HUNTER夢小説

#ハンターハンター夢

#不定期連載

らこ

試験開始から約2時間

受験者達が走った距離はスタートから30kmを超えていた

トータルで何km走るか分からない、ゴールが明かされていない上で走るペース配分

先の見えない単調なコースが数名の脱落者を出し始めていた。

ラン

はぁ…はぁっ…

ゴン

大丈夫？ランっ

ラン

あぁ…うん

ラン

（正直めっちゃしんどい。もうどれくらい走ったんだろう。

ラン

念あんな使うんじゃなかった…

ラン

でもこのまま少しスピードアップしたら…なんとか…ん？）

レオリオ

こら待てガキ！！！

レオリオ

ハンター試験舐めんじゃねぇぞ！！！

ラン

（誰にキレてるんだろ。

ラン

まーったく、レオリオは大人気ないなぁ〜）

レオリオがキレている相手に視線を移す。

ラン

（あっ！！！！）

キルア

何のこと？

ラン

キルアーーー！！！！！！

キルア

ん？おっ！！！ランーーー！！！！

スピードを上げ、キルアの元まで向かう

ラン

いーなー、スケボー！！

ラン

スケボーって乗っていいの？反則にならないの？

レオリオ

ランもそう感じるよなっ！！？？

レオリオ

スケボーは反則だろ！！！！

キルア

なんで？

レオリオ

これぁ持久力のテストなんだぞ！！！

ラン

え

ラン

そうなの？

ゴン

違うよ

レオリオ

ゴンっ！！テメェ何言ってる！！！

ゴン

試験官は着いてこいって言っただけだもんね。

キルア

…

ｶﾞﾗﾗﾗﾗ

レオリオ

テメェどっちの味方だ！！！

ラン

ま、まぁまぁ…

ラン

（てかキルアレオリオのこと全然気にしてない…）

キルア

ねぇキミいくつ？

ゴン

12さいっ！！

キルア

…ふぅん

ゴン

？

キルア

やっぱオレもはしろーっと

ゴン

うんっ！！！

ラン

ゴン！！

ラン

私が紹介したかった人ってキルアのことだったんだ

ゴン

へぇー！！！キルアっていうんだ！！！

ゴン

オレはゴン！！！

ラン

二人って同い年？だよね

ゴン

そうなの？

キルア

まぁな。

キルア

って、ランさっきまでめっちゃ疲れてたのにもう回復したのかよっ？

ラン

あー、私回復力高いから〜。

ラン

ちょっと先頭まで走ってくるね！！！

ゴン

頑張って！！！オレも絶対追いつくから！！！！

キルア

がんば〜

ラン

レオリオも頑張ってね〜！！

レオリオ

く、クッソォ〜！！！！

ラン

（かなり前の方へ来たぞー…。。

ラン

ん？あれクラピカだ！！！）

ラン

クラピカ〜〜！！！！

クラピカ

ん？

クラピカ

あぁランか

ラン

速いね〜

ラン

クラピカ

まぁな

クラピカと同じ歩幅、ペースで足を進める

ラン

（こんな前の方にいたなんて通りで姿が見えなかったわけだ〜）

ラン

…ふぅっ、クラピカって結構体力あるよね

クラピカ

ランもついて来れてる時点でなかなかあると思うが

ラン

えっ？そうっ、ありがとう（ﾆﾍｪ

ラン

（あっ、やばい今キモい笑い方しちゃったかも！！！

ラン

クラピカだって…）

クラピカ

あ、あぁ…

ラン

（ほら今顔逸らした！！

ラン

絶対クラピカ引いた！！）

ラン

ごめん、この笑い方嬉しい時にしちゃうんだっ！！

ラン

きもいよね、

クラピカ

…ははっ。そうか、別にいいんじゃないか？（ちょっと引くけど）

ラン

え、可愛い？

クラピカ

ん？…あ、あぁ（適当）

ラン

ホント！？じゃあもっとこの笑い方しよ〜っと！！！

ラン

クラピカ

…ゔっ、わ、笑かさないでくれっ…。。

クラピカ

体力が減って…しまうっだろ…っ

ラン

えっ！？

クラピカ

…いや、こっちの問題だっ。…

ラン

ふぅん？

クラピカ

…それより、ランに聞きたいことがあったんだが…

ラン

よーし、私そろそろスピード上げてくるわ！！！！

クラピカ

えっ？あ、あぁ…

ラン

じゃあね〜、クラピカ！！

私はそのままクラピカを追い越した

ラン

（さっきは念能力の影響で体力消耗してだけど

ラン

もう回復したしもしかしたら1着狙えるかも！）

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

・

クラピカ

…変なやつだな…

サトツ

（80km地点を通過しました。

サトツ

…さて、ちょっとペースをあげますよ…）

・

ラン

はぁ…はぁ．っ！！！

？？？

ん？

？？？

おい、そこのお前

ラン

…はぁっ？

ラン

（たくっ、今サトツさんに追いつこうと必死に走ってるっていうのに

ラン

話しかけてくるとか何事⁉︎

ラン

てかコイツ…たまにチラチラ見かけるおハゲか…）

？？？

ハンター試験会場に…着いたときから思ってたんだが…、

？？？

お前、何者なんだ？

ラン

何者？っ、普通のおにゃのこだよ

？？？

言い方キメェ…

ラン

あなたこそ…えーっと…

おハゲを見つめる。

ラン

…ハンゾーさん？…って

ラン

あぁっ！！！！！！！

ラン

また使っちゃったぁぁあっ！！！！！！

ラン

ちょっと先行くねっ、ぁ！！！！

ハンゾー

は、はぁ？

ラン

（やばいやばいまた念能力使っちゃった！！！

ラン

体力消耗する前にゴールまで行かなきゃ！！！）

ハンゾー

あ、おい待て！！！

ラン

待てって言われて待つやつがいるかぁーー！！！

ハンゾー

名前っ、なんだ？

ラン

…ランっ！！！！

・

ハンゾー

…行っちまった…。ラン…俺も負けてられねぇな！！

ラン

はぁ…やっとサトツさんに追いついた…！！

ラン

（サトツさんは気付いていないみたい…）

ラン

サトツさぁぁん！！！

サトツ

…おや？

ラン

やっと追いつけましたっ！！！はぁはぁ

サトツ

私を越しても良いんですよ

ラン

いや、私…はぁはぁ…サトツ…さんと…、

ラン

話したかったんで、！！！

サトツ

！

サトツ

…不思議な方ですね。

ラン

えへへっ！！！

サトツ

ですが。今はハンター試験の最中です。

サトツ

お話はハンター試験が終わってから、良いですね？

ラン

えー…

ラン

わかりました…ー

私はサトツさんを越そうと少しテンポを上げて階段を登ろ…

ラン

うわぁあっ！！！！！

ﾊﾞﾀｧｧｯﾝ

サトツ

…っ！？

ラン

いった…

ラン

（え、バカ？私バカ？っ

ラン

こんな場所でこけるとか最悪最悪〜！！

ラン

早く立ち上がらないとサトツさんとの距離が！！！）

ゴン

あ、やっぱりランだっ！！！大丈夫？

キルア

ラン何やってんだよっ！おっさき〜

ラン

ゴンキルアっ！？はやっ！！！

ラン

（くそっ、せめて2着目を狙わなくちゃ！！！！

ラン

顔直でいっちゃったから血生臭い…。。）

ラン

…

ラン

よしっ！！！！

受験者達

うわぁあっ！！

私は勢いよく立ち上がった

そして今まで出したことのないくらいの超スピードで一気に足を進める

『ゴーール！！！！！』

階段の先で二人がゴールした声が聞こえた

ラン

（私も…！！私も…！！！）

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

＿タンっ、

ラン

ご、ごーる〜っ！！！

ゴン

あ、ランっ！！さっきは…

ゴン

って…！！！

キルア

うげっっ…！！！

ラン

人の顔見て『うげっ』て言うな！！！

ラン

…はぁ…

ラン

（やっと着いた…

ラン

てかさっきからキルア笑い過ぎ！！！

ラン

ゴンは心配してくれてるのに…）

キルア

あははっ、

キルア

でこやべぇっ！！

ゴン

キルア笑いすぎだよ〜！！

ゴン

ランだって傷ついてるんだから！！

ラン

キルアのクソガキ！！！

ラン

ふんっ…

日陰に移動し、その場に座る

ラン

…うぅ…イッタ〜…

おでこを触ってみる

触れた手を見るとベチャベチャと生々しい血液がついていた

ラン

はぁ…（誰か慰めてくれないかなぁ…）

サトツ

…お顔、大丈夫ですか？

顔を上げた先にはサトツさんがいた

ラン

…！！

ラン

（あれ、なんでだろ

ラン

サトツさんが…キラキラして見える！！！！！）

サトツ

？

ラン

あ、いや…だ、大丈夫で、すっ！！

サトツ

そうですか。…

ゴン

あ、オレ絆創膏持ってるよ！！！！

ゴン

いる？

サトツ

では頂けますか？

ラン

えっ！

ゴン

はいっ！！！

サトツ

ありがとうございます

サトツさんはゴンから絆創膏を受け取ると

丁寧に剥離紙を剥がす。

サトツ

失礼しますよ

ラン

…

私の前髪を優しく上げ、

傷跡にゆっくり絆創膏を貼った

ラン

（え？あ、ええっ？？？

サトツ

おや、受験者さん達も集まって来ましたね。

サトツ

では私は。

ラン

はい

・

ラン

（か、かっけぇぇぇっ！！

ラン

いやサトツさん何歳か知らないけど紳士過ぎないっ！？

ラン

普通にトゥンクしたんだけどっ！？）

ラン

ん？

キルア

（ニヤニヤ

ラン

何ニヤニヤしてんのよ

キルア

似合ってんじゃん、絆創膏

ラン

…キルアのクソガキ

ラン

ん〜

ラン

遅いね〜

ゴン

レオリオとクラピカまだかなぁ〜

キルア

もうすぐ来るんじゃねー

・

ラン

あっ！！！来た！！！！

ゴン

あ！！ホントだ！！やぁ！クラピカ‼︎

クラピカ

ん…？あぁ、ここがゴールか

ゴン

違うってさ！

クラピカ

そうか…

ラン

あ、みんな‼︎

ラン

霧晴れて来たよー！！

ゴン

ホントっ！？

霧が晴れた先には

異様な雰囲気を漂わせた森が広がっていた

サトツ

ヌメーレ湿原。
通称『詐欺師のねぐら』。

サトツ

二次試験会場へはここを通って行かねばなりません。

サトツ

この湿原にしかいない奇怪な動物達、その多くが人間をも欺いて食料しようとする狡猾で貪欲な生き物です。

サトツ

充分注意してついて来てください。

サトツ

騙されると…死にますよ

受験者達

…

サトツさんが話し終えた丁度

出口のシャッターがゆっくり閉じた

脱落者

あ、待って…

ｶﾞｼｬﾝｯ

ラン

あ…

ラン

（ちょっとかわいそー）

サトツ

この湿原の生き物はありとあらゆる方法で獲物を欺き捕食しようとします。

サトツ

標的を騙して食い物にする生物達の生態系…詐欺師のねぐらと言われるだけあります。

サトツ

騙されることのないよう、しっかり私の後をついて来てください。

ラン

（よーし！！！燃えて来たぜ！！！！）

・

『騙されるなぁぁあ！！！！』

受験者達

っ！？

ラン

な、なんの声？

ﾄｻｯ

建物の影からぼろぼろの男が姿を見せた

男

だ…騙されるな…

男

ソイツは…嘘をついている！

男が指を刺した相手は…サトツさん

男

ソイツは偽物だ！！！！！試験官じゃない！！！！

ラン

え、ええ…

男

俺が本物の試験官だ！！！

……ｻﾞﾜｻﾞﾜ

あたりが困惑し始める

ラン

（え、偽物？？

ラン

…あの優しかったサトツさんが？

ラン

んなわけない！！）

サトツさんをジーッと見つめてみる。

ラン

（やっぱり…

ラン

サトツさん本人だ

ラン

偽物は…アイツ（男）！！）

レオリオ

偽物…どういうことだっ？

ハンゾー

じゃあ…アイツは一体…

男

これを見ろ！！

男は建物の後ろから何やら引っ張り出す

受験者達

！！！！！

ラン

（サトツさんにそっくり…）

それは湿原に生息している生き物の死体

サトツさんに認めたくない程似ていた

男

ヌメーレ湿原に生息する人面ざるだ！！

レオリオ

人面ざるだぁっ！？

男

人面ざるは新鮮な人肉を好む

男

しかし手足が細長く非常に力が弱い。

男

そこで自ら人に化けて言葉巧みに人間を湿原に連れ込み他の生物と手を組んで食い殺す！！！

男

…ソイツはハンター試験に集まった受験生を一網打尽にする気だぞ！！！

ハンゾー

確かに…あの走り、とても人間業とは思えなかったもんなぁ…

皆が怪しみ始めたその時。

ラン

…待ってよみんな

私は居ても立っても居られなくて口を開いた。

注目がサトツさんから一気に私へと移る。

ラン

サトツさんは正真正銘試験官だよ！！！！

ラン

…偽物はアイツ！！！！！

男

っ！！

レオリオ

おいラン、なんでわかんだよっ！！

受験者達

そうだそうだ！！

受験者達

証拠はあるのかっ！！

ラン

しょ、証拠…

恐らく念能力のことを言っても、ただの出まかせだと信じてもらえないだろう。

ラン

（でも…！！）

ハンゾー

証明出来ねぇってことは、

ハンゾー

お前の言っていることが『嘘』ってことになっちまうぜ？

男

そうだ。

男

それかあれか…

男

お前も人面ざるの仲間なのか？

受験者達

っ！！！！

ラン

…ち、違う！！
証拠を出せって言われても…

ラン

出したくても無理なの！！

ラン

でも、
絶対偽物はアイツだよ！！

レオリオ

んなことで信じられる訳ねぇだろ！！！

受験者達

証拠がだせねぇならお前も仲間だ！！！

受験者達

誰かソイツを捕まえ…

ｼｭｰｰ

ﾊﾞﾝﾊﾞﾝｯ！！

男

グハッ！！！

サトツ

…っ

周りがざわめき始める中、トランプカードが男とサトツさんに向かって飛んで行った

男はトランプカードに対応できず、頭にトランプカードが突き刺さったまま倒れた。

逆にサトツさんはトランプカードを最も簡単にキャッチ。

ラン

（このカード…ヒソカっ！！）

受験者達

……っ、、

ヒソカはカードを切る動作を見せた。

ヒソカ

フフフッ、なるほど…。

ヒソカ

これで決定、
そっちが本物だ

受験者達

っっ！！！！！！！

ラン

（や、やっぱり！！

ラン

私の目は間違ってなかったんだ…。

ラン

ヒソカ助け舟出してくれたのかな、

ラン

案外優しいじゃん！！）

ハンゾー

…っ

ハンゾー

（えぇええっ！！！！やっぱり本物なんだ！！！）

ラン

ふんっ

ハンゾー

あ…ラン。。
す、すまなかった…な

ラン

…えへへっ！！いいよっ！！

ハンゾー

へ？

ラン

ちゃんと謝ってくれたしね

ラン

私も急に言っちゃったから
疑うのも仕方ないよ

ハンゾー

…

ハンゾー

お前、良いやつだな

ハンゾー

気に入ったぜ。

レオリオ

あー。

レオリオ

ラン、俺もすまねぇ…

ラン

うん！！

人面ザル

ｳｷｯ！！！ｳｷｷｷｯ！！

目覚めたサルは慌ててその場を去った

ラン

（所詮1匹じゃ何にもできないんだ。

ラン

私を問い詰めてきた受験者みたい）

ヒソカ

試験官といえ、審査委員会から依頼されたハンターが無償で任務に着く…。

ヒソカ

我々が目指すハンターの端くれとも有ろう者があの程度の攻撃を防げない訳ないからね…

サトツ

…褒め言葉として受け取っておきましょう。

サトツ

しかし、次からはいかなる理由でも私への攻撃は試験官への反逆行為とみなし、即失格とします。

サトツ

良いですね？

ヒソカ

はい。

ﾋﾟｬｰﾋﾟｬｰ

トリの鳴き声が響く。

飛んできたトリ達は男の死体を貪り始めた

レオリオ

自然の掟とはいえ…
エグいもんだぜ

クラピカ

やはりあの男も人面ざる…

ラン

騙されてたらみんなも今頃あぁなっていたかもね！

受験者達

……

サトツ

私を偽物扱いして受験者を油断させ、何人か連れ去ろうとしたのでしょうね。

サトツ

こうした命懸けの騙し合いが日夜行われている…。

サトツ

現に、何人かは騙されかけて私を疑ったんじゃありませんか。

サトツ

…宜しいですか、この先ヌメーレ湿原の中は霧が深く一度この私を見失うとまず二次試験会場へ辿り着くことは出来ないでしょう。

サトツ

ご注意を。では参りますよ

こうして二次試験会場への道を辿り始めた

ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯｻﾞ

レオリオ

っちまたマラソンかよっ、

クラピカ

しかも、今度は湿原だ…っ

ラン

私目悪いから見失っちゃいそう…

ラン

しかも地面ぬかるんでるし

クラピカ

体力の消耗が早くなりそうだな、

ようやく長く暗いトンネルを抜けた受験者達

ここまで36名の受験者が脱落し、残り368名

次なる試験はヌメーレ湿原　通称『詐欺師のねぐら』。

過酷なハンター試験はまだまだ続く

＿＿＿＿To be continued .

兄との約束【HUNTER×HUNTER】

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続き楽しみにしてました！💞 ハンゾーが出てきた時は激アツ展開だと思いました！(ᐢᢦᐢ)

らこ

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