銃口の先のエンディング

目を覚ますと、機械の作動音や歯車の軋む音が一気に耳に入ってくる

頭がひどく痛み、額に手を当てる

そうして俯いた視界に影が映る

その瞬間、背後からシュルルと鉄製の何かがしなる

それはアメリアたちに巻きつき、動きを止める

口を塞がれて何も言えなくなったアメリアは、大人しく相手を見る

皆、感じていることは同じなのだろうと思った。

ただ押し黙って言葉を待つ

しかしソイツは歩いて去っていく

そして作業用のくるくる回る椅子なんかに座ると、奥から何かが現れる

あの日、主様と再開した日

私はきっと、私の形を取り戻した

私本来の形

こうあるべきであるという、カタチ

…私のすることは、存在の意義は

主様に従うことのみ

初めからそうだった。それが望んでいたものかどうかなんて、関係なく。

今更、何かが変わるとするなら───…

そんなことが起こり得るなら、初めから苦しむことなんてなかったはずでしょう？

そう、これがきっと…私の答え。

カチリと操作ボタンを押し、ウィンと彼女らの口元が開ける

メラは泣きそうな顔をして、ミュールだけを瞳の中に写している

不良品

不良品

不良品。

そうしてミュールはスッと拳銃を取り出す

パァン！

その瞬間が、戦いの始まりの合図だった。

テヘルはトントンと頭を指差して言う

アイザックはワンテンポ遅れて、頭を指差す

そしてテヘルの後を、ゆっくり歩いていく

そのとき、見覚えのある家の方から一通の電話が鳴る

ガチャ。

受話器に顔を寄せて一緒に話を聞いていたアイザックが、受話器を奪い取る

すると向こう側からはクスクスと笑い声がした