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あの日失った声を、キミがみつけてくれた

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あの日失った声を、キミがみつけてくれた

1 - あの日失った声を、キミがみつけてくれた 第1話 -ノイズだらけの世界-

♥

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2022年06月08日

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真島家/ダイニング

そろそろ病院へ行くよ

あら、もうそんな時間なのね

ああ、そうだ

流しにあったフライパンとお鍋、洗って片付けておいたよ

まあ、ありがとう!

助かるわ

真島正志

……

俺は、医者の父親と専業主婦の母親のもとで育った。

何不自由ない生活。

ただ、一つだけ厄介な問題を抱えていた――

母さんには他にもやらなければいけない家事があって大変なんだから

これくらい手伝って当然だよ

(なんで料理しながらフライパンとか片付けられないのかな)

(流しに物が溜まってるの苦手なんだよなぁ)

いつもありがとう、あなた

(“やらなければいけない”って何?)

(というか、水周りびちゃびちゃじゃない)

(後で拭くの大変なのよ…変に家事に手を出さないでほしいわ)

――どうやら、俺には人の心の声が聞こえるらしい。

それじゃあ、行ってきます

いってらっしゃい

真島正志

(相変わらず、上辺だけのやりとりだな)

真島正志

(マジでイライラする)

正志(ただし)も、そろそろ学校行く時間よ

ここ、お弁当置いておくわね

…正志、ごめんね

真島正志

(“はじまった”…)

家事もちゃんと出来なくて…

真島正志

(どうせ、“そんなことない”“頑張ってる”って言ってほしいんだろ?)

お父さん、お仕事で大変なのに手伝わせちゃった

真島正志

親父が手伝いたいと思ったんだから、好きにさせりゃいいじゃねーか

でも…

真島正志

つーか、俺もう行くから

通学路

真島正志

(時間ズラしたつもりだったけど、結構人いんなぁ)

女子1

おはよー!昨日男子と歩いてるとこ見ちゃったー!彼氏?

女子2

そう〜!最近できたんだよねぇ

女子1

いいなぁ〜〜!

女子1

(彼氏とかいらないとか言ってたくせに、嘘だったのかよ)

女子1

(てか、コイツ性格ブスだし、絶対すぐ別れるでしょ)

真島正志

(お前もたいがいだと思うけど…)

女子3

昨日は寝るまで電話付き合ってくれてありがとー♪

女子3

マジ優しくて大好き!またやろう?

男子1

お、おう、いいよ

男子1

(マジかよ…。だりー)

真島正志

(それはこっちのセリフだっつーの)

真島正志

(毎日どうでもいい心の声聞かされるこっちの身にもなれよ)

高校/教室

男子2

(真島のやつ、また顔に絆創膏してる)

男子3

(うわー)

男子4

(また喧嘩かな?)

男子5

(ぜってー関わりたくねぇー!)

真島正志

(どーぞそうしてくれ)

真島正志

(つーか、お前らと関わりたくなくてこっちから距離置いてるんだっつーの)

真島正志

(どうせ、上辺だけの付き合いしかできねぇくせに)

男子2

(てか、なんで学校来てんだよ)

女子4

(みんな見過ぎだって…目が合ったら殺されちゃうよ)

真島正志

(どこもノイズばっか…)

真島正志

(ほんと、疲れる…)

そのノイズから逃げるように、俺はイヤホンを耳に掛けた――。

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