人の苦しむ姿が好きだった
だから殺した、何人も……何人も
でけぇ悲鳴あげるやつも居れば 泣きながら許しを乞う奴もいた
…
滑稽だったよ 笑いが止まらねぇくらいには
こんなこと続けてる内に 世間からは化け物なんて 言われ始めた
そりゃそうだ むしろ化け物よりタチが悪い
だから
ダークダブルガエル
紫
ダークダブルガエル
紫
ダークダブルガエル
紫
ろくでもねぇ人生
なんて……思ってたはずなのに
ダークダブルガエル
「もうお友達だもん」
ダークダブルガエル
紫
ダークダブルガエル
紫
ダークダブルガエル
こんな俺に手を差しのべた
連れてる同胞も俺を仲間だと言う
紫
ダークダブルガエル
紫
ダークダブルガエル
…いや……本当は嬉しかったのかもしれない
本当は……俺達は
ダークダブルガエル
紫
ダークダブルガエル
紫
ダークダブルガエル
ダークダブルガエル
ダークダブルガエル
ミネ
石につまずき彼女は「道路側」へ転びそうになる
ダークダブルガエル
すかさず歩道側へ引っ張る
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
歩道側を歩かせる
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
彼女は本を読むが好きらしい だから図書館や本屋で借りることが多く、今日はそれを返すらしい
ダークダブルガエル
ミネ
この時の俺たちはほとんど 話さなかった
別に仲が悪かった訳じゃない
お互い、自分から話題を出すような柄じゃない
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
ダークダブルガエル
まぁ…話す事無かったからな
こんな感じでしばらく歩いてるうちに図書館に着く
ミネ
ダークダブルガエル
ミネは本を返しに 俺はソファで適当なものを読む
ダークダブルガエル
一般人
一般人
ダークダブルガエル
たまーに俺の顔を知ってる奴と出くわす事がある
一般人
一般人
ダークダブルガエル
小さい声話してるつもりなんだろうが、思いっきり聞こえてる
一般人
一般人
一般人
ダークダブルガエル
うるせぇ
ミネ
ダークダブルガエル
2冊の本を抱えている
ダークダブルガエル
ミネ
ダークダブルガエル
……何気にコイツが嬉しそうにするのは初めて見た
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
嬉しそうに、本の内容を教えてくれる
どうやらおとぎ話のようで
昔、とても怖がりな 呪われたお姫様が居ました お姫様は何でも怖がってしまう
だからずっとお城から出ない
それでもどうしても外の世界を知りたかったお姫様は、外に出る事を決意した
一日一日少しづつ
自分の部屋から廊下へ
廊下から階段へ
階段から大広間へ
大広間から玄関へ
玄関から庭へ
庭から……外へ……
……そこでお姫様は止まってしまった
なぜなら足が動かなかったからだ
そう、怖かったのだ
知らない場所は怖かったのだ
庭までは行けても
それ以上は未知の世界
一人ぼっちなお姫様は怖くて行けない
「あぁ……私は結局、ここから出られない」
お姫様は悲しくて、悔しくて 泣いてしまいました
そんな時でした
「どうして泣いているのですか?」
と、門越しにボロボロの服を着た 青年が話しかけてきた
お姫様は少し動揺しましたが
「ここから出られなくて悲しいのです」と答えた
青年は「鍵はかかっていませんが、何故出られないのですか?」と聞くと
「怖いのです、ここから出るのが怖いのです……私は生まれてから一度も外に出た事がありません 知らない場所は怖いのです」
青年はお姫様のそんな言葉を聞くと 「なら、私が貴方を連れていきましょう」
お姫様は「私を連れて行ってくれるのですか?……」
「はい!誰かと一緒なら怖くないでしょう?」
「……だけど…でも」
「私が怖いですか?」
「いいえ、そうではありません ……ただ」
「ただ?」
「…実は、私は呪われているのです」
「呪い?」
「はい、必ず良くない事が起きる呪いです それに貴方を巻き込んでしまうのでは無いかと思うと」
「なんだ、そんなことですか」
青年は姫に手を差し出し
「ならば私が貴方をその呪いから守ってみせましょう」
お姫様は少しびっくりした様子で 「で……ですが、本当に危ないのですよ?貴方を危険に晒してしまう!最悪命を奪ってしまう!」
「貴方がそれで勇気を出してくれるならこんな命安いものです」
「……どうしてですか? どうしてそこまでして私を」
「それは」
………
私が貴方を愛しているからです
ダークダブルガエル
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
ダークダブルガエル
ミネ
ダークダブルガエル
なんで俺……こんな本に考え込んでんだ
ミネ
ダークダブルガエル
ダークダブルガエル
ミネ
カズ
カズ
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