コメント
3件
📄
空をみてると
僕が、今
墜ちているんじゃないかと
そう、錯覚する
そう
このまま
雲になって…────
走ってきたのか
君は肩を揺らしている
やさしいな、とそう思った
真っ直ぐな瞳に、驚いた僕が
映っていた
ボブの髪を揺らした君は
本当に間違えていたようだった
ほっとしたような顔をみせると
やわらかく笑うんだ
見えなくなるまで、手を振っていた
…あぁ
なんて、
余計なお世話なんだろう
そう言って僕は
遺書を破った
10月8日 晴れ
今日は、僕が遺書を破った日だ。