それは天羽組事務所に京極組、天王寺組、獅子王組から、電話がかかってきたことから始まった。
久我虎徹
通話
13:02:00
久我虎徹
小林幸真
戸狩玄弥
通話
13:03:02
戸狩玄弥
戸狩玄弥
戸狩玄弥
野田一
井上月麦
通話
13:05:00
井上月麦
井上月麦
和中蒼一郎
この日は、電話番の舎弟まで借り出されており、事務所に残っていた野田達が、必然的に電話番をせざるおえなかったのだ。
小林幸真
和中蒼一郎
野田一
小林幸真
小峠に限って、手抜かりはないだろう。しかし、こうも別の組から苦情が入るのか、原因が分からず、野田達は首を傾げた。
協議の結果、真相を探るべく、三人は小峠を呼び出すことにした。
和中蒼一郎
小林幸真
野田一
小峠華太
小峠自身は謂われない事のようで、いまいちピンときていない様子だ。
小峠華太
宇佐美純平
小峠にとって身に覚えのない言い掛かりではあるが、検証が終わりさえすれば解放されると睨んで、とっと済ませてしまおうと、小峠は宇佐美から距離をとる。
小峠華太
宇佐美純平
助走をつけて、地面に手をつき、バク転した勢いのまま、宇佐美の肩へと飛び乗る。
宇佐美の頭部をがっちりと、太ももでホールドすると、バック宙の要領で、後方に反り返り、宇佐美の頭部をマットへと叩きつけた。
所謂、フランケンシュタイナーである。
小峠華太
宇佐美の顔面に座ったまま、小峠は宇佐美に問いかける。
野田一
小峠華太
そんな小峠に、野田による雷と頭突きが炸裂した。
野田一
小峠華太
今回ばかりは、納得いかないと痛む額を擦りながら、小峠が反論の声をあげる。
野田一
野田一
野田に言われ、宇佐美の顔を確認する。
マットに沈んだ宇佐美は、今にも天へ召されそうなほどに、晴れやかな顔をしていた。
宇佐美純平
小林幸真
そんな宇佐美に、突如、小林という名の災厄が降り注ぐ。
小林幸真
宇佐美純平
理不尽とも呼べる仕打ちを受けているというのに、宇佐美は未だに幸せそうだ。
小峠華太
殴られても尚喜んでいる宇佐美に、小峠は心配から駆け寄ろうとする。
野田一
小峠の鈍感さに連動して、野田の額に青筋が刻まれていく。
和中蒼一郎
和中蒼一郎
野田が絶叫する中、とあることに気づいた、和中が声をかけてきた。
小峠華太
和中蒼一郎
和中蒼一郎
小峠華太
和中蒼一郎
小峠華太
戸惑いを見せつつも、兄貴である和中に反論する事は許されない為、小峠は不承不承とはいえ答えた。
小峠華太
先ほどと同じように助走をつけてジャンプし、小峠は和中の上に飛び乗り、太ももを使って、首と左腕を拘束する。
野田一
小峠が内腿を絞めることで、片側の頸動脈は絞まり、もう反対側の頸動脈は和中自身の肩で絞まる。
和中蒼一郎
何を隠そう、この技は小峠が和中の肩へ、腰掛ける姿勢となるため、和中の眼前に魅惑的な花園が広がっているのだ。
小峠華太
いつまでも兄貴の上に乗っている訳にもいかず、小峠はさっさと肩から降りる。
和中蒼一郎
和中は、どことなく残念そうだ。
小林幸真
さも、今度は自分の番とばかり、小林は両手を上げて、小峠にアピールする。
小林幸真
小峠華太
この訳の分からない状況から、一刻も早く解放されるべく、小峠は腹を決め、小林に望まれるまま、技をかけにかかる。
小峠は小林の胴回りを両腕で抱き込む。
小林幸真
この状態で絞めあげると、相手の背骨から肋骨にかけてダメージを与える事が出来て、また相手を持ち上げることで威力が増すのだが、小峠では、ヘビーウェイトの小林を持ち上げることは出来ない。
小峠華太
故に、端からみると、小峠が、でっかいクマのぬいぐるみを抱きしめている風にしかみえないのである。
小林幸真
小峠によって、独占欲を刺激された小林から、禁止令が言い渡される。
小峠華太
小林幸真
野田一
野田一
小峠華太
沢山のクッションマークを頭の中で浮かべながらも、小峠は了承の言葉を口にした。
こうして、小峠のプロレス技は、ご褒美判定を受けたことで、兄貴達と稽古をつける時以外での使用を禁止される事となった。
小林幸真
和中蒼一郎
野田一
今日もまた兄貴達の手によって、小峠の貞操は守られているのであった。
おわり
あとがき プロレスは好きじゃないけど、フランケンシュタイナーは語感と技の感じが好き。華太になら、卍固めとバックドロップとスリーパホールドまでならかけられたいヽ(♡>∀<)ノキュンキュ-ン♪ 語感だけなら、ロメロスペシャルも嫌いじゃない。青山ニキに、はずかし固めされて、足を閉じられず、恥ずかしがる華太を兄貴達と一緒に眺めたい。でも、青山ニキに、卍固めする香月ちゃんも見てみたい。絞め落とすのは無理だけど、メロメロにはできる。 【オリジナルに比べて、二次創作や夢小説がイージーな理由】 基本的に動画を見てから来るので、キャラ説明が要らないし、世界観を作る必要性もなく、ヒュバクが好き、若しくはCPが好きって理由で、向こうの方から読みにきてくれるので、わざわざ読者を捕まえにいかなくてもいいというアドバンテージがあるから。 オリジナルはそうはいかない。オリジナルの場合は、此方から読者を捕まえにいかないといけない。特定のジャンルが好きな人は、色んな人の話を読んで目が肥えている分、判断は早い。起承転結の起で、読者を逃してしまうと順位はあがらん。承から面白くなるんですと弁明したとこで、起がつまらない時点で、損切りされてるので弁明するだけ時間の無駄。順位をあげるにしても、自分なりにマーケティング戦略を考えないと生き残れない。 新人賞などに応募する際、要望項目に挿し絵があってもいいと書かれてなければ、イラストをつけた時点で減点さるか、小説書く実力がなくて、イラストで点稼ぎにきたととられ、心証が悪く、投稿作品読んでもらえないか、その場で落選扱いにされるので、要望項目になければ、つけない方がいい。 【年齢層】 本来、漫画も小説も全年齢対応で書かれていない。小学生の読むような内容の本を、2歳の子供に渡したところで、読めないし、面白いとは思わない。その反対もしかり。だから、どこの年齢層を狙って書くのか範囲を絞る事は、一番最初にする作業の一つ。その点、二次創作は年齢層絞らなくても読んで貰えるので、絞る必要性がない。 とにかく、オリジナルは書くまでもが面倒くさい(´ρ`)
おまけ
守若冬史郎
何時もの謎発言をしながら、俺の右腕を、守若の兄貴が両足で挟みにかかる。
そして、同時に親指を天井に向かせる形で、俺の手首を掴んで、思いっきり反らしにかかる。
佐古大和
守若冬史郎
佐古大和
佐古大和
守若冬史郎
佐古大和
そう、太ももを使って絞められいるので、俺の腕に兄貴のアレが、ガッツリと当たっているのだ。
守若冬史郎
佐古大和
佐古大和
守若冬史郎
アレは当たったまま、今度は胸の感触が追加された。
佐古大和
佐古大和
硬くはあるが、ほどよい弾力があり、なんとなく気持ちいい気がする。
久我虎徹
そんな俺を見て、通りかかった久我の兄貴にドン引きされた。
おわり
プロレス技を掛けられる佐古って、作中トップで似合うよね。でも、Gとか出て、パニックになった佐古が守若に、スリーパーホールドをかましても面白そうではある。
コメント
6件
華太もいいけどどうしても… 佐古バージョンが見たい!!!! なんで佐古がプロレス技使う って言う思考に至ったのか! 佐古がナイフとかは難しくて 自分の判断でプロレス技使う 様になった! 技掛けられる人 花沢 小峠 守若 がいいな
華太がプロレス技…めっちゃ良いですね!最高でした!