殺戮のアメ玉

戦場

相変わらず銃声や爆発音が鳴り響いている

人々の悲鳴、嘆く声、歓喜の声……いろんな声が混ざって全て雑音に聞こえてしまう

地面には〇体が平然と転がっている

脳みそが出てしまっているもの、泡を吹いているもの、腐りかけてウジ虫がダンスしているものなど、どれも悲惨だ

だが戦いは終わらない

全ては欲望の為に────

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

仲間の死を受け止めきれず、嘆いている

ﾄﾞｶｰﾝ

しぐれが撃った弾は相手の足を貫通した

ｶﾁｯ

ﾋﾞｭｰﾝ

敵は痺れ、やがて倒れた

ﾊﾞｷｭｰﾝ

敵が倒れた

ちょうどその時 連絡が掛かってきた

代表者を3人決めろ

雨弾攻撃を仕掛けるから3人は〇〇公園へ来い

そうして しぐれ、天奈、玲亜の三人は〇〇公園へと向かった

ｺﾞｰﾝﾄﾞｰﾝ

弾が大きい銃が発砲された

銃弾は近くの鐘に当たり、鈍い音がなった

ｼｬｷｰﾝ

ﾊﾞｷｭｰﾝ

敵が頭から血を流しながら倒れた

全世界殺戮計画用兵団の団員には、消費期限がかなり先の非常食が配られている

カンパン、ラミネートされた肉、缶詰など様々だ

水は湧水が近くにあるが、食料は近くにない

柊はまだ大丈夫だが、紅葉は限界が近付いているようだ

と、そんな時空から飴が落ちてきた

紅葉は飴を口の中に放り込み、味わうように舐めた

ﾊﾞﾝｯ

紅葉は破裂し、腕や足や頭がバラバラになった

もともと緑色の芝生だったここが一瞬にして赤く染まった