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3 - 星に願いを ~織姫と彦星~

♥

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2023年07月08日

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今日は七夕。

織姫と彦星が空高く、天の川で巡りある日。

そして、織姫と彦星は一生の愛を誓いました_ 。

深澤

織姫と彦星ね…、

なんてロマンチックな話なんだろう。

深澤

俺にとっての織姫って誰だっけ…

嗚呼、そうだ。俺にも織姫がいたんだ。

大好きだったのに

あれから俺は記憶を失った。

いや、違う。あの日の記憶だけが俺の頭から消えたんだ。

一緒にボウリングをして、

デパートに行って、

カラオケに行って、

一緒にダンスの練習をして、

俺の我儘で、ゲームセンターに行ってくれたのは誰だっけ…

彼女と過ごした日々を思い出すことが今になっても出来ない。

そもそも、なんで俺の前から姿を消したんだっけ…、

深澤

はぁ…、好きだったのは覚えてるのに

ぼーっと空を見上げていると、一筋の流れ星が流れた。

深澤

そういえば、俺の好きな人は流れ星みたいに綺麗な人だったのかな…

流れ星を見て、涙を流す人は俺しかいないのかもしれない。

織姫が流れているように。

大きな空にひとつの明かりが照らされている。

そういえば去年も流れ星を見て涙を流していた気がする。

なんでだっけ…、

俺はあの時まだ、一緒に楽しんでいた気がする。

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

辰哉…!!

誰かの声が俺の頭に響く

誰の声だっけ…?

聞いたことがあるなぁ…

俺の事を大切にしてくれていたような…、

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

辰哉…!ごめんね、

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

私に気づいて!

思い出せないよ…

俺は記憶が曖昧なんだ。

あの日の記憶は、

この世界に居なかったみたいに、何も覚えていない。

深澤

分からないよ…

深澤

俺も思い出したいのに

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

辰哉

後ろから俺の名前を呼ぶ声がする。

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

無理に思い出さなくていいから

知ってる、知ってる

頭の中では名前も顔も一致しているの。でも、

確かな確信がないんだ。

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

私の名前はね、片瀬…っ

深澤

つむ…ぎ…、?

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

えっ、

俺は何故か彼女の名前を声に出していた。

思い出してくれたの…?

深澤

えぇ…あっ、

ごめんね、辰哉

俺の頭は追いついていかない

俺の大切な人は、紡だったんだ。

嗚呼、やっと正常な記憶が舞い降りてきた。

なんで、俺は忘れていたんだろう。

辰哉の意見聞かずに別れて…

辰哉の事嫌いって言って

私…最低だよね…、

そうだ、あの日

俺は紡とここに来ていた。

流れ星が一筋流れた時、紡は俺に別れを告げた。

他に好きな人が出来て、俺の事は嫌いだって

だからだ。俺が流れ星を見て涙を流していたのは。

俺…

深澤

どれだけ好きだったんだよ

頭の中で思っただけなのに、いつの間にか口から声が出ていた。

少し、昔の俺に戻った気がする。

本当は違うの…!

好きな人なんていなかったし、嫌いなんて…そんなこと無かった

でも、流れ星を見た時の辰哉が…

いつもの辰哉とは違った

私とは一緒に居てはいけない、そう思った

ごめん、言い訳みたいな理由言って

深澤

俺も、ごめん

深澤

思い出しちゃって

深澤

昔の事

深澤

俺のお母さんが、お父さんに愛を誓ったのがこの場所だったんだ。

深澤

そして、流れ星を見ながら消えていったんだ。

俺こそ意味のわからない理由を言ってる。

ねぇ、辰哉…

約束覚えてる…?

深澤

勿論、覚えてるよ

空を見上げると二本の流れ星が流れていた。

深澤

紡…結婚してください

織姫と彦星はそんなに遠い所には居なかった。

俺の心に永遠と宿っているのかもしれない。

END

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