惹かれていく心

暫く話をした後 蓮と倉庫を出た

俺は蓮の腕を掴み 不満気な顔をした

蓮は意地悪な顔をした 俺はますます不満気な顔をすると 蓮は微笑みながら優しく頭を撫でた

蓮は俺の手を引いて歩き出した 向かった先は屋上

グラウンドで余った木材を使い キャンプファイヤーをしたり 写真を撮ったり、踊ったり、歌ったり… 皆とても楽しそうだった

グラウンドで歌っていた人が 今日軽音楽部も披露していた 俺達の好きな歌を歌い始めた

蓮は俺を抱きしめた 俺もぎゅっと抱き返す

蓮は ポケットからスマホとイヤホンを出す 片方のイヤホンを俺に着け もう片方を自分に着けた

柵にもたれ掛かりグラウンドを背に 俺達は音楽を聴いていた すると 蓮が指を絡ませ恋人繋ぎをした

不意にキスをされ 鼓動が早くなり、一気に顔が熱くなる

蓮は顔を俺の方に向け 優しく微笑んだ

…っ！？/// 人生で初めてそんな事言われた/// やばい死にそう///

ムッとした顔をすると 蓮は微笑みながら俺の頭を撫でた

俺は堪らず顔を逸らすと 蓮は楽しそうに笑った

俺達は屋上で後夜祭を満喫した