真っ赤な林檎

ゾムはある日事故にあった

歩道橋の階段から落ちて 運悪く頭からいったらしい

でも運動神経の良いあいつが 受け身を取れなかったとは思えない

そう、まさに誰かに仕組まれていたような

ゾムを突き落とした犯人

''後ろの正面'' は一体誰や

そう言うと鬱は部屋の中へ姿を消し、 数分経って戻ってきた

ああまずいわ！！スノードロップはあかん！

希望ちゅうポジティブな花言葉もあるけど、絶対シャオロンがスノードロップを選んだ花言葉はそれちゃう！！

花言葉は■■■■■■や！！

ゾムをあんなんにした犯人はシャオロンや！！はよ行かんとゾムが大変なことなる！！！！

シャオロンがゾムに向かって何かをしようとした瞬間 扉が素早く開いた

何も知らされていないロボロに対して嘲笑うかのように見下す

身長差も相まって、ロボロはよりその顔を不気味に思った

シャオロンはロボロから目線を離し、ゾムを見つめる

包丁が先刻より強く握られたのを見逃さなかったロボロはシャオロンに抗議した

シャオロンはからっていたバックから 包丁を取り出し、ロボロの足に刺した

痛みで涙目になるロボロから視線を外し、 ゾムに繋がれていた線という線を引きちぎった

心電図に映っている鼓動が だんだんと弱まったのを見てシャオロンは自嘲気味に嗤った

ロボロの足に指していた包丁を抜き取り 首に当てる

偶然にか、扉が開き看護師が入ってきた

グシャッ

・・・

________？

通常の赤い林檎より、遥かに赤い林檎を 琳寧はシャリッと音をたて食べた

林檎を頬張っていた琳寧は、ふとかおをあげた

~END~

次回『とおりゃんせ』