テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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呪怨師

第9話 - 第捌話

2025年03月22日

#暴力暴言表現あり

#センシティブかも、？

#妖怪

三色団子

恋珀

獅王〜！

恋珀

来たよ〜！

恋珀

いないのぉ？

虎

恋珀殿。

恋珀

あ、虎さん！

恋珀

こんばんわ！

虎

こんばんわ。

恋珀

あの、獅王いますか？

虎

恋珀殿。

虎

大変申しにくいのだが。

虎

今日は帰ってくれ。

恋珀

ｯ？！

恋珀

えｯ...。

恋珀

どういうことですか？

虎

獅王はもう。

虎

君が知っている獅王ではない。

恋珀

意味がわかりませんｯ！

恋珀

獅王に会わせてくださいｯ！

永遠

いい加減にしろ人間ﾞｯ！

恋珀

ｯ！？

恋珀

あなたは...。

永遠

獅王の兄、永遠だ。

恋珀

お兄さん。

恋珀

獅王は？獅王はどこですかｯ！？

永遠

貴様のせいで獅王は今生と死の狭間で生きてるﾞｯ！！

恋珀

え、。

永遠

獅王は、呪怨師の中でも一番毒に弱い。

永遠

獅王は毒で死に、毒を極端に怖がる奴だ。

永遠

だが、貴様のためと無駄な情を持ち貴様を救ったからだｯ！

永遠

貴様ごときに獅王の苦しみは分からない。

永遠

人間ごときにそんな物わかってたまるかｯ！

永遠

もう二度と、ここへ来るな。

永遠

獅王の前に、我々の前に現れるな。

恋珀

ｯ...(泣)

ﾊﾞｯ

ﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀｯ

虎

永遠、落ち着くんだ。

永遠

虎さん、何故あんな人間を許したのですかｯ？！

虎

恋珀殿は獅王が愛した唯一の人間だ。

永遠

その無駄な情が獅王をダメにするんです。

虎

何故だ。

虎

獅王はこの世に生まれ、300年間も誰も愛すことが出来なかった。

虎

愛を信じていなかったから、怖がっていたからだ。

虎

それは何故か。

虎

幼き頃から、兄であるお主と比べられ孤独の中生きていた。

虎

愛を知らなかった子供が、自分の力で愛を探し出した。

虎

それが恋珀殿だ。

虎

獅王にとって唯一無二の存在を引き離すというのか？

虎

今お主がやった事は、悪魔同然だ。

永遠

ｯ...。

ｶﾞﾁｬﾝｯｯ

ｶﾞﾀﾝｯﾊﾞﾀｯﾀﾞﾝｯｶﾞﾝｯ

虎

ｯ？！

虎

獅王ｯ！？

虎

獅王ｯ！！

獅王

ｱﾞｧﾞｧﾞｧﾞｧﾞｱﾞｱﾞｱﾞｯｯ

ｶﾞｼｬﾝｯｶﾞﾀｯ

虎

獅王やめろｯ！！

獅王

ｱﾞｱﾞｱﾞｧﾞｧﾞｧﾞｧﾞｧﾞｱﾞｱﾞｯｯｯ

虎

落ち着くんだ！！

虎

獅王！！

虎

やめてくれｯ！！！

虎

獅王ｯ！！

ｼｬｯ

虎

ｯ！！

虎さんを引っ掻く

獅王

ｱﾞｱﾞｧﾞｧﾞｧﾞｯ

永遠

俺は...悪魔だ...。

永遠

なんてことをしたんだ。

永遠

ｯ...。

永遠

虎さん、すみません。

永遠

少し時間をください！！

虎

ｯ永遠！

ｼﾞｬｯｯｯ

永遠

ｶﾞｯ...

獅王

ｳﾞｩﾞｩﾞｩﾞ...

獅王

ｱﾞｱﾞｧﾞｧﾞｧﾞｧﾞｱﾞｱﾞｱﾞｯ

永遠

好きなだけ暴れろ。

永遠

それでお前の気が済むならな。

永遠

俺を殺す気で存分に暴れろｯ！！！

永遠

獅王ｯ！！！

獅王

ｱﾞｱﾞｱﾞｧﾞｧﾞｧﾞｧﾞｧﾞｧﾞｱﾞｱﾞｯｯｯ

恋珀

やめてｯ！！！！

獅王

ｯｯﾞﾞ！？

虎

恋珀殿ｯ！？

虎

ここに来てはいけないｯﾞ！

虎

危険だｯ！！

恋珀

危険でいいｯ！！

恋珀

獅王。

恋珀

あなたとなら危険でいい。

恋珀

危険がいい。

恋珀

でも、もうこれ以上。

恋珀

あなたの大切な人を傷つけないで。

獅王

ｳﾞｩﾞｩﾞｩﾞｩﾞ...

恋珀

ほら、こっちおいで。

恋珀に近づく

獅王

ｳﾞｩﾞｩﾞｩﾞ...

恋珀に擦り付く

恋珀

獅王。

恋珀

わかってくれてありがとう。

獅王

こｯ...こはｯ...くｯ...

恋珀

ｯ獅王！

獅王

ｱﾞｯｶﾞﾊｯ...ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ...

獅王

ｱﾞｶﾞｯ...ｳﾞｩﾞｩﾞ...ｶﾞﾊｯ...

獅王

こはｯ...くｯ...

恋珀

大丈夫、私はここにいるよ。

恋珀

大丈夫だよ。

獅王

ｱﾞｧﾞｧﾞｯ...ｶﾞﾊｯ...

恋珀

獅王、いるよ！

恋珀

ここにいるよ！

獅王

いﾞｯ...いかﾞｯ...行かんﾞｯ...といてﾞｯ...

恋珀

大丈夫、ずっと傍にいるよ！

恋珀

絶対離れないよ！

獅王

おﾞｯ...俺をﾞｯ...

獅王

ひﾞｯ...ひとりにﾞｯ...せんﾞｯ...といﾞｯ...てﾞｯ...

恋珀

ひとりになんてしないからｯ

恋珀

大丈夫、大丈夫だよ。

獅王

恋珀ﾞｯ...

虎

恋珀殿、これを。

恋珀

これは...？

虎

睡眠薬だ。

虎

少しの間、眠らせなければ体力がもたない。

虎

これを獅王の首に打ってくれ。

恋珀

わかりました。

恋珀

獅王、絶っ対に離れないから。

恋珀

今は眠って。

ﾌﾟﾂｯ

獅王

ｳﾞｯ...！！

虎

恋珀殿、助かったよ。

虎

本当に感謝する。

虎

永遠、お前も体を張ってくれてありがとう。

永遠

俺はわかってなかった。

虎

ｯ...？！

永遠

獅王にとって貴様がどんな存在なのか。

永遠

本当にすまなかった。

永遠

そして、ありがとう。

恋珀

私、恋珀っていいます！

恋珀

よろしくお願いします！

永遠

ｯ...。

永遠

よろしく。

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三色団子

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