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主
主
主
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主
主
主
女
そう言って彼女はベッドにダイブしてくる。 さっきまで俺は彼女と一緒にゾンビ映画を観ていた。 そして影響を受けた彼女がゾンビごっこを始めて今に至る。
女
男
女
男
女
四つ這いになって俺の顔を覗き込み、無邪気に目を輝かせる彼女。 その首に手をまわし、抱き寄せながら言う。
男
女
男
子供のようにはやぐ彼女に俺はふと思ったことを問う。
男
女
男
時計を見るともう夜遅い時間だった。 テンションが上がってきた彼女がベッドの上で飛び跳ねる。 その弾みにベッドから落ちて足を箪笥の角にぶつけて 少し切ってしまったようだ。
男
俺は戸棚を開け、そこからティッシュと消毒液と絆創膏を取り出し 彼女の元へと戻る。 傷口を消毒すると、沁みたのか小さく悲鳴を上げる。
男
女
男
女
男
女
男
女
男
俺は絆創膏を剥がして彼女の足に付ける。
男
女
彼女が枕を抱えながら言う。
女
男
俺はそっと彼女の頭を撫でた。
女
男
女
俺は少し考えて口を開く。
二月七日、巨大なキノコが町に現れた。 人々はキノコの胞子によってゾンビになってしまうようだった。
女
男
俺は今日外に出ている彼女が安全か 感染していないかが心配でならなかった。
女
男
二月十日、テレビでは連日この巨大キノコとゾンビについての ニュースが報道されていた。 どうやら人から人へと感染していくことが判明したようだった。 俺の周りで感染してゾンビになったやつはまだいない、大丈夫だ。
二月十四日、今日は待ちに待ったバレンタインデーだ! 彼女は今年も俺に手作りチョコをくれた。 ものすごく美味しくて、そして嬉しかった。 そんな幸せの中で俺は、なにもかも今まで通り 普通に戻ればいいのにと願った。
女
男
二月十七日、俺の彼女が感染したという知らせを受けた。 俺はとてもショックだった。 もはや何も考えられなかった。 何か治療法はないのか!
女
男
二月二十三日、彼女が俺の元にやってきた。 彼女が感染していることは知っていたし 近づけば俺も感染してしまうってことくらいもちろん分かっていた。 それでも俺は彼女を抱きしめたいという気持ちを抑えることはできなかった。 だが、抱きしめた彼女の鼓動は一切聞こえなかった。
そう言いながら彼女を抱きしめる。
女
男
二月二十七日、未だに治療法は見つかっていない。 俺は可能な限り彼女とともにいようと試みた。
三月一日、月が変わったのと同時に彼女は発作を起こすようになった。 彼女の眼は充血し、俺を襲おうとするようになった。 それでも俺が優しく抱きしめることで落ち着くようだった。 今日俺は幾度と彼女を抱きしめたが彼女の体温を感じることはなかった。
俺の話に合わせて襲おうとする彼女を先ほどよりも強く抱きしめる。
女
男
女
頬を赤らめる彼女、それに対し俺は話を続ける。
三月九日、俺は彼女を止めきれなかった。 彼女に唇を嚙まれてしまった。 彼女はとても苦しんでいるように見えた。 もし俺もゾンビになったなら……。 きっと俺は彼女といつも一緒にいられるようになる……jdAE,d・・Aμw.
女
そして俺と彼女はいつまでもいつまでも二人でくらしましたとさ。
話し終わると同時に彼女が拍手をする。
女
彼女が謎の芝居を始める。
女
主
主
主
主
主
主
主
主
主