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ゾンビ(友達.ver)

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ゾンビ(友達.ver)

1 - ゾンビ(友達.ver)

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2022年08月18日

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こんにちは。かなえです。

本日2つ目の投稿です。

これもDECO*27さんのゾンビが元ネタです。

ただし、友達が書きました。

許可を貰ったので投稿させていただきます。

はっきり言って、私のよりこっちのほうが完成度高いです。

では本編START!

わっはー、我はゾンビであるー。

そう言って彼女はベッドにダイブしてくる。 さっきまで俺は彼女と一緒にゾンビ映画を観ていた。 そして影響を受けた彼女がゾンビごっこを始めて今に至る。

ゾンビになってみるのもありかもねぇ。

一度なったら二度と戻れないぞ。

でも永遠に生きられるじゃん。
そしたら君とずっと一緒だよ!

何、俺もゾンビになるの?

もちろん!
ねえねえ、ゾンビっぽいセリフとか言ってみてよ。

四つ這いになって俺の顔を覗き込み、無邪気に目を輝かせる彼女。 その首に手をまわし、抱き寄せながら言う。

我々はゾンビだー、お前も仲間になれー。

きゃぁ、可愛すぎて死にそう!

いや、ゾンビならもう死んでるだろ。

子供のようにはやぐ彼女に俺はふと思ったことを問う。

そういえばさ、ゾンビになったらやっぱり知能は失うのか?

んー、さっきの映画じゃ知能も理性もないって感じだったけどね~。
でもそこに愛があれば関係ないのです!

なんだよその理屈。

時計を見るともう夜遅い時間だった。 テンションが上がってきた彼女がベッドの上で飛び跳ねる。 その弾みにベッドから落ちて足を箪笥の角にぶつけて 少し切ってしまったようだ。

あーもう、そんなことするから。
ほらちょっと待ってろ、絆創膏取ってくる。

俺は戸棚を開け、そこからティッシュと消毒液と絆創膏を取り出し 彼女の元へと戻る。 傷口を消毒すると、沁みたのか小さく悲鳴を上げる。

大丈夫か?

うん、大丈夫。
ねえ、ゾンビだったらこの傷口も塞がらないのよね。

まあ腐ってる訳だからな。
だからよく縫い付けてたりするよな。

でも思ったんだけど、普通に縫ったんだったら
自分の皮膚なんだから色が変わるのって変じゃない?

確かに。

だから私思ったんだけどね、縫い目はデマなんだよ。
最初から存在しないの。

ふーん。
まあそもそもゾンビ自体存在しなくね?

傷を縫って、蜜を塗って、そしたら男が寄ってきます!

何の話だよ。

俺は絆創膏を剥がして彼女の足に付ける。

この傷口、思ったより深いな。

ちょっと、それ以上覗かないで~。

彼女が枕を抱えながら言う。

今付けられた傷の方が深いです。

あー悪かったって。

俺はそっと彼女の頭を撫でた。

じゃあさ、罪滅ぼしに君がなにかゾンビの話してよ。

ゾンビの話?

そう、さっきの映画よりも面白いやつ。

俺は少し考えて口を開く。

二月七日、巨大なキノコが町に現れた。 人々はキノコの胞子によってゾンビになってしまうようだった。

……なんでキノコなの。

なんとなくだ。

俺は今日外に出ている彼女が安全か 感染していないかが心配でならなかった。

彼女って私のこと?

さあな。

二月十日、テレビでは連日この巨大キノコとゾンビについての ニュースが報道されていた。 どうやら人から人へと感染していくことが判明したようだった。 俺の周りで感染してゾンビになったやつはまだいない、大丈夫だ。

二月十四日、今日は待ちに待ったバレンタインデーだ! 彼女は今年も俺に手作りチョコをくれた。 ものすごく美味しくて、そして嬉しかった。 そんな幸せの中で俺は、なにもかも今まで通り 普通に戻ればいいのにと願った。

今年もバレンタインチョコ頑張って作るからね!

ああ、楽しみにしてるぞ。

二月十七日、俺の彼女が感染したという知らせを受けた。 俺はとてもショックだった。 もはや何も考えられなかった。 何か治療法はないのか!

えー、遂に感染しちゃったの、それも私が。

別にお前とは言ってないからな。

二月二十三日、彼女が俺の元にやってきた。 彼女が感染していることは知っていたし 近づけば俺も感染してしまうってことくらいもちろん分かっていた。 それでも俺は彼女を抱きしめたいという気持ちを抑えることはできなかった。 だが、抱きしめた彼女の鼓動は一切聞こえなかった。

そう言いながら彼女を抱きしめる。

えー、やっぱり私じゃないの。

大丈夫、お前からはちゃんと心臓の音は聞こえるからな。

二月二十七日、未だに治療法は見つかっていない。 俺は可能な限り彼女とともにいようと試みた。

三月一日、月が変わったのと同時に彼女は発作を起こすようになった。 彼女の眼は充血し、俺を襲おうとするようになった。 それでも俺が優しく抱きしめることで落ち着くようだった。 今日俺は幾度と彼女を抱きしめたが彼女の体温を感じることはなかった。

俺の話に合わせて襲おうとする彼女を先ほどよりも強く抱きしめる。

わー、痛い痛いってば。

ゾンビなら痛みは感じないな、それにちゃんと体温は感じる。

そりゃそうでしょ、私人間なんだから!

頬を赤らめる彼女、それに対し俺は話を続ける。

三月九日、俺は彼女を止めきれなかった。 彼女に唇を嚙まれてしまった。 彼女はとても苦しんでいるように見えた。 もし俺もゾンビになったなら……。 きっと俺は彼女といつも一緒にいられるようになる……jdAE,d・・Aμw.

おおー遂に運命の決断の瞬間!

そして俺と彼女はいつまでもいつまでも二人でくらしましたとさ。

話し終わると同時に彼女が拍手をする。

やっぱりなるなら二人ともゾンビになっちゃわないと!
一人だけじゃ寂しいもん。
ずっと会いたいって気持ちが消えなくて。
痛みなんて感じないはずなのに胸が痛いの、この痛みだけは飛んでいかないの。
なんで、なんで寂しさだけ残っちゃってるんだ!

彼女が謎の芝居を始める。

だからさ、君もなっちゃおうよ、二人なっちゃお!
君以外はないもん、Ever and ever I love you!

如何でしたでしょうか。

これは友達から貰った原稿をそのまま書いています

1タップが長くて読みづらかったかもしれません

すみません。

この友達、バッドエンドにしない主義だそうで

すごいなっていつも思います。

私が書くとバッドエンドになる未来しか見えないので…

ということで、コメント等いただけると幸いです。

ではまたお逢いする日まで

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