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21gを笑う天使

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21gを笑う天使

72 - 君のいない世界

♥

42

2023年12月14日

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教室

茜が死んでから2日後、 担任はクラスメイトに それを伝えた。

その訃報を聞くと 驚く者、疑う者、陰口を叩く者... 様々な反応が見られた。

(悲しむ人間は誰1人いない...と)

所詮、人間は身近な人間が 死のうと自分と接点がなければ 他人事としか捉えられない 残酷な生き物であると私は学んだ。

(まあ、接点があっても悲しまない私の方が残酷な生き物か...)

先生、気分が優れないので保健室に行ってきます

そして、私は教室を出た。

廊下

正直、茜がいなくても 私の生活は変わらなかった。

入院した時と同じく1人の 時間が続くだけだったからだ。

しかし、その頃と比べると 異なる点が1つだけあった。

(ああ、もう私...死んでもいいんだ)

“約束”がなくなった世界。

いつ死んでも良い世界。

でも...

こんなところで何をしているんですか?

邪魔が入る。

気分が優れないので保健室に行くところですよ

では私が付き添います

結構です

どうしてですか?

1人で行けるからです

暦がこう言ってるんだから、言葉に甘えたらどうだい?

私も君の体調が心配だよ

邪魔だ。

いえ、大丈夫です

それより、お二人とも授業はないんですか?

おや、知らないのかい?私達高校3年生は大学受験を控えているから、登校する義務はないんだ

では何故学校にいるんですか?

少し用があってね

そうですか、ではこれで

では私が付き添うよ

邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔...

....

その時、何かの糸がプツンと 切れたような気がした。

私は彼女らに背を向けると 脇目を振らず走り出した。

なっ...‼︎暦っ‼︎

はい‼︎

私の後を副会長が追う。

だけど私にはそんなこと 関係なかった。

もうこんな場所に いる必要はない。

私の邪魔をする奴らなんて いらない。時間の無駄だ。

だから私は“あの場所”へ走った。

私の最期を見届けてくれる “彼女がいる場所”に向かって。

同時刻 1年B組

担任

...病院で一昨日の夜、1年A組の蛇ヶ崎 茜さんが亡くなりました

担任

これから1分ほど黙祷の時間とします

担任

黙祷ー...

一生

(蛇ヶ崎...亡くなったのか...)

正直に言って実感が 湧かなかった。

文化祭前に美術室で会った アイツが死んだ...

本当に死んだのか? ドッキリじゃなくて? そもそも病気だったのも 全部嘘だったんじゃないのか?

生前のアイツの姿が 頭に浮かぶ。

この1分間、様々な思いが 脳内を駆け巡った。

この長く感じた静寂の中、 “それ”は突然現れた。

「贄川 一生」

一生

えっ?

換気のために開けていた 教室のドアをガシッと 誰かが掴んだと思うと 地の底から聞こえるような声で 俺の名前を呼ぶ人物が現れた。

一生

(この声...)

どこかで聞いたことのある 声だと思い教室のドアを 見ると、そこには血洗島 刹那 の姿があった。

一生

血洗島...何でここに...

刹那

あなたを...“掃除”します...

そう言ったかと思ったのも 束の間、スタートダッシュを決め 血洗島が俺の元へ向かってきた。

一生

あっぶ...‼︎

その時、俺はただならぬ 殺気を感じて間一髪で 血洗島をかわすと 教室を飛び出した。

刹那

逃がすか...ッ‼︎

廊下

教室が大混乱の中 血洗島も後を追いかけてきた。

一生

何なんだよマジでッ‼︎

一生

俺が何したんだよッ‼︎

刹那

この後に及んでまだシラを切るつもりですか...

すると背後にいた筈の 彼女は俺を軽々と飛び越え 俺の逃げ場を塞いだ。

その動きに対応できなかった 俺はよろめいてしまい 廊下に倒れた。

刹那

死になさい...

そう言うと血洗島は 俺に細いナイフを 振りかざした

一生

....

一生

....

一生

...ん?

と思ったのだが 全く痛みを感じない。

不思議に思い血洗島を見ると その手を誰かが掴み 動きを止めていた。

一生

テメェは...

彼岸

もう、何やってるの‼︎☆ここ、学校だよ⁉︎☆

一生

何でテメェが...

刹那

離しなさい‼︎

彼岸

嫌だね‼︎☆離したら絶対に殺すじゃん‼︎☆

彼岸

それに、いくら刹那ちゃんでも...

彼岸

彼岸

いっせーは殺させないよ★

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