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寧々
わたしは今、RPGでよくあるような 森の中の一本道を歩いている
ネネロボ
隣にはお供をつけて
ネネロボ
寧々
ネネロボ
ネネロボ
寧々
ネネロボ
お供がうるさい
寧々
この会話、何回目なの
うるさい、とは言ったのだが、 全然静かにしてくれない
…現実世界ではちゃんと 言うことを聞いてくれるのに
ネネロボ
うん、知ってる
見えるよ、遠くに
いちいち言わないでほしい
寧々
でも、静かすぎると逆に怖い
その点では、 ネネロボがいて安心だ
ネネロボ
見えるから言わなくていい
あぁ、もうっ
なんかちょっとだけ イライラしてきた
寧々
ガタンッ!!
寧々
分かれ道の左側から聞こえた音に わたしは肩を震わせた
と__
寧々
音のした方から誰かが飛んできた
ダンッ!!
その人は木に叩きつけられ、 そのまま地面に倒れ込んだ
寧々
ネネロボ
ネネロボ
あれって__
寧々
寧々
わたしは木の下で身体を丸めて 倒れている星乃さんに駆け寄り、 声をかける
一歌
一歌
星乃さんは手をついて ゆっくり身体を起こす
寧々
反応があったことに 少しほっとした
ネネロボ
力を溜めるために 運動を停止していたネネロボも、 こちらに来た
一歌
寧々
一歌
星乃さんがゆっくり視線を 前に向ける
一歌
わたしもその視線を追った
寧々
目の前には
生い茂る木の4分の3くらいの 高さの怪物
大きく開いた1つ目で こちらを見ている
寧々
わたしは恐怖で言葉を失った
ネネロボ
ネネロボの一言で我に返る
…何呑気なこと言ってんの、 ネネロボ
寧々
ネネロボ
ネネロボ
スドーンッ!!!
一歌·寧々
ネネロボが怪物に向かって ビームを出した
怪物はもろに喰らい、 一瞬で灰となっていった
あんな大きいやつ 一瞬で消すなんて……、ネネロボ、 化け物か何か?
寧々
ネネロボ
寧々
なんかムカつく
一歌
一歌
星乃さんは苦しそうに顔を歪めた
寧々
一歌
寧々
ネネロボ
一歌
ネネロボ
一歌
ネネロボ
一歌
星乃さんは遠慮がちだったけど、 ネネロボを抱きかかえる
すると…
ピカッ
一歌
星乃さんの周りを 透明な緑色の光が包み込んだ
はぁ、これを 実際に見られる日が来るとは……
………いや、こんな形で 見たくなかったけど
一歌
星乃さんは静かに木に 背中を預ける形で寄りかかった
寧々
わたしも隣に座った
一歌
寧々
一歌
一歌
…………………え?
囲まれた?
そんなことあるんだ……
一歌
寧々
……ん?まって?
星乃さんの武器、どこ?
一歌
寧々
シュゥゥン
ネネロボ
寧々
……もう、驚かせないでよね
一歌
ネネロボ
星乃さんは、ネネロボを 地面に下ろして立ち上がった
歩き出すのだと思って、 わたしも立ち上がる
ネネロボ
寧々
ネネロボ
寧々
食い気味に答えると、 星乃さんが苦笑いした
寧々
もうこれ以上ネネロボに 質問されたくなくて、 わたしから提案した
一歌
ネネロボ
寧々
寧々
ネネロボ
寧々
隣を歩くちょっと小さなわたしに 呆れ声で言う
一歌
寧々
一歌
ネネロボ
寧々
一歌
はぁ、疲れる
寧々
先程の疑問をそのまま口に出す
一歌
寧々
寧々
一歌
ネネロボ
一歌·寧々
ネネロボ
一歌
一歌
寧々
わたしは星乃さんに 突き飛ばされた
__ガルルルッ!!
直後、わたしと星乃さんの間を ものすごいスピードで 獣が通り抜けた
寧々
一歌
星乃さんが右手を握った
その瞬間__
星乃さんの右手が光り、 剣が現れた
寧々
こんなゲームのような ワンシーンをリアルで 見れるなんて…!
一歌
星乃さんは私の心の奥の感動を 気にするはずもなく、 獣をすかさず切った
?
切られた獣は一瞬にして消えた
一歌
星乃さんは剣を 光に包んで消したあと、 振り返ってわたしに問う
寧々
ネネロボ
寧々
わたしの真後ろの草が カサッと音を立てた
__ア"ア"ア"ァァッ!
寧々
音の鳴った方から飛び出して来た 気持ち悪い怪物
咄嗟にわたしはしゃがんだ
………………………………あっ
一歌
ダンッ!
寧々
____
ネネロボ
一歌
寧々
寧々
一歌
寧々
ネネロボ
一歌·寧々
ネネロボ
一歌·寧々
わたし達は顔を見合わせた
一歌·寧々
一歌
寧々
ネネロボ
寧々
一歌
星乃さんが苦笑いを漏らした
はぁ……
……………笑顔、か
えむ……類も司も、 みんな大丈夫かな
………いや、司とかは 心配するだけ無駄か
…………でも
やっぱり心配だ
特にえむは、 無理して笑ってないといいけど