テラーノベル
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яは、深夜、深い深い眠りにつくと、 たまに、夢を見る。
夢はそれぞれで、 明るいものもあれば、暗いものもある。
...だけど、必ず、君がいる。
夢を見るのは嫌いじゃない。 君が、歩いているから。 君が、動いているから。 君が、喋ってくれるから。 夢は嫌いじゃない。 むしろ、ずっと夢を見ていたい。
でも、夢の中の君は、全く言うことを聞いてくれない。 яがお世話することもないし、 抵抗だってするし、 яに暴言を吐く。
夢の中の君は、夢の様に笑って、夢の様に怒っている。
何度夢を見ても、何度”夢みたいな夢”を望もうと、 木に貼って放置したシールみたいに、 なんどはがそうとしても、こびりついて離れない。
もう君を離したいのかも、 君を手放し苦たくないのかも、 夢の中では、闇鍋の様にグッチャグチャに混じってよくわからない。
枢軸国に帰ってもらうのが、ナチのハッピーエンド。 で、яのバッドエンド。 ここにずっといるのが、яとナチのバッドエンド。 じゃあ、本当のハッピーエンドは何処?
誰かが「ハッピーエンドなんて無い」と言ったけど、 それは絶対にありえない。 ハッピーエンドの無い様な、ゴミみたいな世界にяが産まれる筈がない。
яは何処へ行けばいいの?
今日の夢は、アレだ。 君が枢軸国のところへ帰る夢。
悪夢なのか、正夢なのか。 わかんないけど、不思議と、嫌な気持ちにはならなかった。
ずっと、暗い、暗い場所に閉じ込められていたい。 それで、苦しんで、寂しくて、後悔していたい。 多分、яには、それくらいが妥当だ。
ソビエト
卍
君は全く相変わらずだ。
一方яにはさっきまで寝ていたとは思えないほどの疲労感がどしっとのしかかっていた。
ソビエト
ソビエト
ナチは、...確かに、頷いた。
幻覚じゃない。 微かでもない。 はっきりと、頷いた。
ソビエト
君の頬に触れる。 体温が高くはない。 だけど、今まで触れてきた君と比べると、....断然、暖かい。
ソビエト
ソビエト
ナチスは首を傾げた。
ソビエト
ソビエト
君に意思が戻ったとしたら、君はどんなことを言うだろうか。 君はяに怯えるのだろうか。 君はяを殺すのだろうか。
яの周りには、壊せない壁が、ぴっちりと付きまとっている。 どんなに叩いても、拳が割れるほど殴っても、 その壁は、びくともしない。
яはそれに深く絶望している。 ...だけど、一緒に、「誰かを独りにさせたいのなら、壁を築けばいい」ということを学んだ。
ソビエト
ソビエト
ソビエト
яはナチに詰め寄って、ベッドに押し倒した。 そのまま、懐から錠剤を取り出してナチの口に近づける。 ナチは抵抗しなかった。яもどうせしないだろうとわかっていた。だけど、яは何故かナチの身体を強く抑えていた。
君は素直に口を開けた。 яは指ごと口に突っ込んだ。
ナチはせき込んだ。 生理現象だから当然だが、...カスッ、カスッ、と声を空ぶっていた。
君は抵抗しなかった。 だけど、確実に、.........
君の目には、 恐怖の感情が宿っていた。
ねえ、ずっと二人で居よう。 今度こそ闇鍋の夢は見ないさ。
ねえ、яたちはもう巻き戻れないんだよ。 だったら、最期まで、一緒に墜ちてくれるよね。
相手に平和を与える人は 自分も平和を得ることになります。 ミノヽイル・ゴルノヾチョフ
一部誤りがあったので修正しました。 教えてくださった方に深く感謝します。
コメント
8件
ソビさん…ナチ君に何のオクスリを飲ませたんでしょう…
大丈夫!? 応援してます!頑張ってくださいね
うあああああ。:゚(;´∩`;)゚:。考え直せえええええ😭😭😭錠剤はだめだああ!!!