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2029年8月14日
立とサワタリは 絵美衣を担いで
近くの病院に運び込んだ
幸いにも 病院には医療器具が備わっており
絵美衣をベッドに寝かして 点滴することにした
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
ベッドに横たわる 絵美衣の腹部は
ゆっくりと 上下を繰り返している
立
立
立
サワタリ
サワタリ
立
サワタリ
サワタリ
立は絵美衣の手のひらに 自らの手のひらを重ねた
胸の苦しさは 増すばかりだった
政府関係者のジェット機に ふらふらしながら首相が乗り込んだ
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
閣僚
閣僚
閣僚
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
閣僚
閣僚
閣僚
燈炬首相
閣僚
閣僚
閣僚
閣僚
閣僚
閣僚
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
閣僚
燈炬首相
絵美衣
絵美衣
絵美衣
???
絵美衣
???
???
絵美衣
???
???
絵美衣
絵美衣
絵美衣
???
???
???
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
???
???
???
???
???
絵美衣
???
???
絵美衣
???
???
???
???
???
???
絵美衣
???
???
絵美衣の夢は そこで途絶えた
絵美衣
立の手は 絵美衣の手をしっかり握っていた
絵美衣はその手の主に ゆっくり目を向けた
絵美衣
立
立
立
絵美衣
絵美衣の両目から 涙が溢れて
顔が涙にまみれていく
立
立は彼女の止まらない涙を 指先で優しくぬぐった
絵美衣
絵美衣
立
立
立
立
絵美衣
絵美衣
サワタリはふたりの様子を横目に
非常食の缶ドリンクを ゆっくり飲んでいた
サワタリ
サワタリ
サワタリ
絵美衣
立
立
絵美衣
サワタリ
絵美衣
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
立
絵美衣
絵美衣
立
立
立
立
立
絵美衣
絵美衣は身を起こそうとしたが
思うように身体が動かない
サワタリ
サワタリ
航空機は 太平洋の上空を飛んでいた
閣僚
燈炬首相
燈炬首相
閣僚
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
閣僚
燈炬首相
閣僚
閣僚
燈炬首相
燈炬首相
閣僚
閣僚
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
閣僚
閣僚
燈炬首相
閣僚
閣僚
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
閣僚は通路を通って
どこかへ消えてしまった
客席には 首相ひとりが残された
燈炬首相
ベルトを外そうとするが ロックされているようで身動きがとれない
ややあって 作動音を立てて
床が開いた
燈炬首相
首相は椅子からもげ落ち 風に飛ばされるように
夜の海へ真っ逆さまに 落ちていった
パラシュートが 作動して
水面に叩きつけられるのは免れたが
遠方に月明かりがある以外の
光源はない
岸から遠く離れた大海で もはや彼に打つ手はなかった
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
ひときわ大きなうねりが
彼を海中に引きずり込んだ
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
燈炬首相
思わず海水を気管に 吸い込んでしまった
水の中では
吐くことも吸うことも出来ず
あがけばあがくほど うねりに取り込まれ
海中に沈んでいく
それでも「助かる」と 彼は根拠なく思ってきた
それを察知したのか
1匹のサメが 彼の足に噛みつき
大腿から噛みちぎった
首相は泡を吹いた
死に至るまで出血して
その間も呼吸ができず 苦しんでいた
やがて首相は尊厳なく 静かに海の藻屑と化した