今日も〇〇は相変わらず可愛かったなあ。
でもあんなに可愛かったら絶対他の奴らにも狙われてるよな。
まあ分かるよ?可愛いもん、〇〇
でも〇〇を自分のものにしてしまいたい
そんなことを考えてしまう毎日。
プルルルル
不意にスマホが震え出した。
画面に表示されているのは"〇〇"と書かれている文字。
〇〇からの電話だ。
俺は1人心が踊っていた。
名前を見るだけでこんなにも愛おしくなる.
俺はすぐには電話に出ず、あえて少し間を置いてから〇〇からの電話に出た。
所謂"恋の駆け引き"ってやつ?
そんなことをしている自分に少し恥ずかしさを覚えながら、〇〇と会話を始めた。
〇〇
あ、もしもし北斗?
松村北斗
もしもし、俺。
〇〇
なに、オレオレ詐欺?笑
松村北斗
ちげーよ、笑
松村北斗
で、なんか相談?
〇〇
お、よく分かったね。そう!
松村北斗
〇〇が電話してくる時なんか相談の時しかねーだろ。
〇〇
そう~!でね、相談なんだけど、
〇〇
…私、蓮くんのこと好きなのかなあって。
松村北斗
…え?
松村北斗
ちょ、ちょっと待って、今日の昼までは嫌ってたよな?
〇〇
別に嫌ってたわけじゃないよ笑
〇〇
ただ蓮くんモテるから、私が隣の席になったら絶対嫉妬されるよね~みたいな?
〇〇
だから複雑だったんだよね、隣の席が蓮くんってこと。
松村北斗
そうか、
松村北斗
てか、今はそんなことじゃなくて、
松村北斗
…なんで急に好きになったわけ?目黒のこと。
松村北斗
元々は好きじゃなかったんだろ?
〇〇
なんか家に帰ったらメール追加されてて、ちょっと蓮くんと会話してたの。
〇〇
そしたら急に"可愛い"とか送ってきて、心臓がドキドキし始めたの
〇〇
それで、蓮くんと話すのやめてからもずっと蓮くんのことばっか考えちゃって、心臓もずっとドキドキしっぱなしなの。
〇〇
だから私蓮くんのこと好きなのかなって思ってさ。
松村北斗
そっか、
松村北斗
…良かったじゃん!好きな人できて!
松村北斗
ついに〇〇も恋するんだなあ~!笑
〇〇
なにそれ、笑
〇〇
自分でもチョロいと思うけどね~、"可愛い"って言われただけで好きになっちゃうなんて。
〇〇
だから蓮くんってモテるんだなあ
松村北斗
大丈夫だって、目黒もそんなこと言うの〇〇だけかもよ?
〇〇
そうだったらいいんだけどねー、
〇〇
ま、話聞いてくれてありがと!そんだけ。
〇〇
じゃあ私、お風呂入ってくるね、ばいばい!
松村北斗
じゃあな。
ツーツーツー
電話の切れた音は、俺の頭の中でずっと脳内再生を繰り返していた。
〇〇の中での特別は目黒になってしまった.
〇〇が目黒のものになってしまうかもしれない.
そんな考えがずっと体中を駆け巡る。
ああ、俺の恋はもうこれで終わりなんだ。
俺の初恋、これにて終了。
そう思っていた。






