TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

っ…ってぇ…

お兄ちゃん…?

踊るならしっかり
踊れよ。

ごめん…

お前がつけた
振りだぞ…
踊れるだろ…普通に。

…………

そんなに責めないで…

大丈夫…俺が
踊れないから悪いんだ…

まさか…前の…
飛び降りの時…
体に衝撃があって…
異変起きてないよね?

起きてない…
俺が悪い…
踊れないのは
自己責任だ…

だけど…!!

気にすんな…

頭冷やしてくる…
すぐ帰るから…

ラウは何か隠してる…

何も起きてないんだから
何でもないだろ。

別に何でもないだろ。

…………

でも…

あの日から
様子がおかしいで…

後ついてく!!

俺も。

俺も行きます。

俺も行くで。

ハァ…ハァ…

くそっ…何でだよ…
あの日から俺の体は
おかしくなってる…

体が思い通りに
動かない…

せん…!

まだ行ったらあかん。

ゔっ…苦しい…

ドサッ…

お兄ちゃん!!

っ…
何でもない…
自分で立てる…

でもっ!

だから俺は何でもないって
言ってるだろ!!
ハァ…ハァ…ごめん…

息遣いがおかしいよ…

人の心配より
自分の心配をしたらどうだ…
俺は誰の助けも要らない…
ただ単に調子がおかしいだけだ…

おかしいよ…最近の
お兄ちゃん…
何でも1人で
やろうとするの…
いつものお兄ちゃんじゃない…

うるさい…ハァ…ハァ…
これがいつもの俺だ…
昔からの俺だ…

戻ろう…

フラフラ…

お兄ちゃん…

ただいま…

やっぱり今日
お前抜きでやる。

そっか…わかった…
帰るわ…

お兄ちゃん!!

うるさい…
さっきも言っただろ…
自分の心配をしろと。
俺なんか使えないんだ。
じゃあな…弥生…

お兄ちゃん!!

早く戻れ…

お兄ちゃんなんか
大っ嫌い!!

っ…
勝手にしろ…

目の下に隈…が…

寝不足なだけだ…

でもっ先輩!

大丈夫…俺の心配なんか
しなくていいから…
じゃあな…目黒…

先輩…

先生…どうなんですか…

あの日からもっと悪化しています… 余命宣告してもよろしいでしょうか…

勿論です…

あなたが生きてられるのは 約2年半です…

そうですか…
ありがとうございます…

ピロンッ

ん…

今日は阿部ちゃんの家に
泊まるから。

(携帯の電源を切る)

…………

もういっその事こと…
亮平の所にずっといろ…

…………

既読ついたのに…

…………

大雨が降る…
帰ろう…

うん…

(俺の家ラウの家の前
達からな…)

…………

ラウ!!

…………

びしょ濡れだぞ…

気にしなくていい…

ただ…俺がここに居たいから
ここに居るだけ…

風邪ひくぞ…

大丈夫…引いても…
休むだけ…

何があったんだよ…

何もない…

お兄ちゃん…
何で既読ついたのに
無視するの…

…………
俺と居ても
仕方ないだろ…
お前は幸せになれない…
俺とずっと居ても…
意味がない…

意味があるし…
幸せになれるだろ…

俺はもう!!
弥生の事…
守れないんだ…

は?

もう守れる程の…
力なんて…
俺にはもう無い…

もう十分なくらい…
弥生の事を守れた…
次は亮平…お前が
守ってやってくれないか…

お前…弥生の
兄だろ?
何で俺が…

頼り甲斐なんてないんだ…
弥生のそばに居るだけで…
この子を不幸にするだけ…
そろそろ…中入るわ…
じゃあ…弥生の事…
任せた…じゃあな…

あいつ…

滝沢くん…

どうした?

俺を辞めさせてください…

どうして…

あの事件から…
体が思い通りに
動かなくて…
それで今日病院に行って…
そしたら余命宣告されて
生きてられるのも
約2年半と伝えられたので…
メンバーには一切言わないで下さい…
お願いします…

わかった…

ありがとうございます…
明日…そちらに行って…
メンバーに読ませてあげて欲しい
手紙があるので…

わかった…

では…また明日…

おう…

…………

弥生…

ごめんな…
もう二度と会えなくなる…

失礼します…

ラウ…どうした? 顔色めっちゃ悪いぞ…

あの日からあんまり
飯も食べれなくて…
眠れてないんです…

そうか…

この手紙を弥生達に…

わかった…

ドサッ…

ラウ!!!!! おい!!誰か!!救急車!!!!!

(マネージャー) はい!!

先生、ラウはっ…

意識は回復しましたが… そして…死ぬ可能性が極まりなく高いです…

そんな…

すいません…

もう無理すんな…

すいません。
病室に戻りますね…

滝沢くん…先生…
もしも弥生達が来たら
面会謝絶と…
意識がもう二度と
戻らないかもと
伝えてください…

わかった…

分かりました…

ありがとうございます…

1時間後…

滝沢くん!?

おう…

ラウは…

ラウールさんはもう二度と 意識は戻りはしません…

何でや…

康二くん!!

理由は あの事件の原因で体に異変が起きてたんです… 今まで激しく踊らないようにと伝えたはずですが… 激しく踊ってたんですか?

無理してずっと踊ってました…

それが原因で… 体のあちこちが悪化して 余命宣告は昨日しました… 後2年半だと…

そんな…

お兄ちゃん…
この事今まで
隠してたんだ…
お兄ちゃんに大っ嫌いって…
体の痛みに必死に耐えてたんだ…

何でや…

前あったでしょ?

あの事やな…

その私が喋りかける前に
ってぇって言ってたの…

その時から…無理して…

中に入らせてください!!
謝りたいんです!!

他の皆さんは?

遅れてくると…

ラウールさん…

っ…

ラウ!!

今謝られても
困るんだよ…俺はもう…
ジャニーズじゃないんだ…
俺は俺の体の事を考えて…
辞めたんだ…

ほんまにごめん…泣
気付いてやれんくて…

いいよ…
この事は俺と康二と…
弥生だけが知ってる…
この事は他のメンバーにも
伝えてくれないか?

わかった…

お兄ちゃんだからあの大雨の中…

そう…俺はもう守れない…
だから…亮平に託した…
幸せになれよ…
じゃあ…病室に戻る…

うん…泣

泣くな…俺は
弥生の幸せを
の願ってるんだ…
笑え…もっと
幸せになれ…

ラウ…

康二!!
弥生!!

もうあの人は戻ってこない…
ジャニーズは辞めて…
2年半後死ぬかもしれない…
あの人は弥生の
成人姿は見れないんだ…

まさか…踊れなくなったのは…

あの事件の時…
体に強い衝撃が生じて…
体が思い通りに
動かないって…

俺らのせいで…泣

くそっ…泣

やっぱりじゃないですか…泣

…やっぱり…泣

無理させすぎた…

本当にごめん…泣

弥生…これ…ラウから預かった 手紙…

ありがとうございます…

お兄ちゃん…
じゃあね…

いつでも会いに来い。
じゃあな。

うん。

推しが私の兄になりました

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

224

コメント

3

ユーザー

泣ける

ユーザー
ユーザー

続ききなるー

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚