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ーXX県 集落
美也
一帯が暗闇に包まれる山中
虫の奏でる音色しか聞こえない中、草むらに潜む[美也]はそう呟いた。
透
透
透
傍らで身を潜める[透]がその声に応える。
ぱっと見た風貌は男らしい見た目だが
それに反して身体はやや華奢な様子だ。
そして美也も、その美しい顔つきとはうってかわって
身体つきは所々骨格がわかるような肉体であった。
それもそのはず、二人の性別は見た目とは逆。
美也は男、透は女だ。
美也
朱里
朱里
朱里
朱里
朱里
朱里
朱里
美也は[朱里]と呼んだ人物のメールを淡々と読み進めた。
朱里は冷酷ともとれる言葉遣いで 文章を綴ってあった。
朱里
朱里
朱里
朱里
朱里
朱里
朱里
美也
透
透
メールを読み終えた美也が隣で除き見ていた透に話しかける。
透はこの朱里という人物を、あまり気に入っていないようだった。
美也
美也
美也
透
美也
美也
透
歯切れ悪く透が呟く。
無理矢理自分に納得させているようで、それは見ても分かるが、朱里にたいしてのこの反応はいつものことだった。
美也はそんな透を無視して、携帯を肩に下げたショルダーバッグへしまうと、集落の入り口を見つめ、口を開いた。
美也
美也
美也
美也
美也は表情を歪めながら、静かに、 だが力強くそう言った。
美也
美也
悔しそうな、哀しそうな、そんな表情をする美也を見て、透はため息をついた。
透
透
透
200mほど離れた集落の入り口で、 ライトを持った男が後ろを振り返り立ち去っていく。
それを見て、透と美也は立ち上がった。
美也
美也