「風は止んだと思っていた。 でもそれは "静かに潜っていただけ"だった」 ーー遥(赤の遺志)
クロウたちは、弟子から渡された旧端末を 解析する 傷だらけのデータ、その中には ーー
血の嵐
「お前らが "今" に」
血の嵐
「絶望しているのは
知っている」
知っている」
血の嵐
「でも、」
血の嵐
「その絶望を」
血の嵐
「誰かのせいに
しているうちは、」
しているうちは、」
血の嵐
「何も壊せねぇよ」
"真紅の髪、片眼の輝き、圧倒的な存在感" そこに写っていたのは、 まさに伝説の本人 遥は涙を浮かべて呟く
遥(はるか)
......本当に、生きてたんだ
映像が拡散される SNS、クローズネット、地下掲示板 ーー かつての "都市伝説"が、 突如現実として暴かれる
"血の嵐、再起動" "世界を壊す少女は死んでいなかった" "これは新たな戦争の始まりだ"
政府は混乱し、情報を押さえ込もうとするも、 既に拡散された真実は止まらない そして、ある日
東京、かつての「無法特区」 夕暮れの中、赤い風が吹いた 静かに足音が響く 真紅のロングヘア オッドアイ 細身でしなやか、身長186.5cmの女 その姿を 地下闘技場の不良たちが見上げる
不良たち
まさか.....
不良たち
伝説って、
不良たち
マジだったのか......!?
不良たち
"血の嵐"だ....!
彼女はただ一言だけ、呟く
血の嵐
退屈、してた
その夜、弟子は再び姿を現す クロウたちに静かに言う
血の嵐の弟子
師匠は"戻った"んじゃない
血の嵐の弟子
最初から"ここ"にいた
血の嵐の弟子
今まで
血の嵐の弟子
ただ "タイミング"を
待ってただけ
待ってただけ
遥(はるか)
これから....
遥(はるか)
世界はどうなるの?
弟子は答えず、遠くを見る
血の嵐の弟子
風がまた、吹くよ
血の嵐の弟子
そして今度は....
止まらない
止まらない
教科書補足(2100年版) 『血の嵐、復活の記録は全世界に衝撃を与えた それは新たな "思想の核" となり、 既存体制の崩壊へと繋がっていく この時代を分けた瞬間 ーー 歴史は、再び彼女の名で動き始めた』
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