キミだけは、愛さずにはいられない

…みあすが言ってた、もなちゃんから聞いた話

もふくんが考え事してる…？

もしかして、俺の事で悩んでるんじゃ

じゃぁ今日見た夢はきっと…

きっと神様が教えてくれたんだ

もふくんが俺のせいで悩んでるってこと

もう、守らなくちゃいけないとか、そういうプレッシャーはもふくんにかけたくない

そのためにも…

そのためにもきっと、俺らは

別れた方がいいんじゃないかな…

あーあ

別れたくないなぁ

〜廊下〜

ザワザワ……ザワザワ……

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ(ドア開ける音ー)

教室に入った瞬間、みんなの目線が一気に俺にいった

突然手招きされ、渋々その場に行く

もふくんのほうを見ると、心配そうに俺を見ていた

見せられたスマホの画面には、よく分からない録音の画面が表示されていた

モブスさんが再生ボタンを押した

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朝の教室

クラスのほとんどの人がいる教室の中で流れたのは

昨日、ショッピングモールで圭介に犯された俺の声の音声だった

慌てて音声を止めようとして、スマホを掴む

その瞬間、もふくんが勢いよくモブスさんの腕を掴んで音声を止めた

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「やだ気持ち悪い」

「アイツこーゆー趣味あったんだな」

「普通に見れなくなっちゃうw」

「アイツと付き合う紫蘭もどうかと思うけどなぁ」

「今後の印象変わったねw」

「これで自慰してる奴もいんじゃねーかw」

「紫蘭くんかわいそー」

「前々からあの2人あってないって思ってたんだよね〜」

「別れてほしいんだけど」

「ほんとやだぁ〜」

「気持ちわる」

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なんで？

なんでみんなそんなこと言うの…？

俺だって思ってるよ

気持ち悪いって思ってるよ

もふくんとあってないなんて……

俺が1番思ってるよ！！

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ!!!

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

嫌だ

もう、何もかも

俺の、あの声が

みんなの声が

嫌というほど頭にこびりついて、離れない

すれ違った明美さんに、腕をガシッと掴まれる

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耳をギュッと塞いでも、なんの意味もない

思わずその場にしゃがんで、頭を抑えた